平 成 25 年 度

 

         社 会 福 祉 法 人 福智の里       

 

  報 告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   社会福祉法人 福智の里

                  指定障害者支援施設 鷹取学園

 

                  〒822-0007 福岡県直方市大字下境字鬼ケ坂336−11

                      TEL   0949−24−6622

                      FAX   0949−24−8333

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              目  次

 

 

 

 

 

 

 

目 次

                         ページ

平成25年度  事業報告               1 〜 15

 

 

〈 添付資料 〉

 

別添資料No1 平成25年度入所者の健康管理について  16 〜 21

 

別添資料No2  平成25年度食事提供について        22 〜 23

 

平成25年度  行事・結果一覧表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成25年度事業報告書(案)

 

                                          社会福祉法人    福智の里

                                            指定障害者支援施設  鷹取学園

 

〔当初計画〕

【事業内容】

(目的)

この社会福祉法人は、多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することを目的として、次の社会福祉事業を行う。

 

社会福祉法人 福智の里  経営内容

 

指定障害者支援施設  鷹取学園

  (1) 生活介護    定員 76  (利用者―知的障害者)

  (2) 施設入所支援  定員 76  (利用者―知的障害者)

  

1、はじめに

日本国における社会福祉法の改正により、支援費制度から障害者自立支援法による新体制が平成184月よりスタートし、鷹取学園は平成214月より移行しました。平成25年度で5年目を迎えることになります。

平成21年度のスタート時点での当園における施設運営体制の変化は、制度改正により入所者の障害程度区分の結果の平均点により、@日中活動系サービスの生活介護支援のサービス費と、A居住系サービスの施設入所支援の11区分における区分域に対して、当園の対象区分域が判明し、報酬単価とサービス提供職員配置基準(常勤換算)が決定する事により、職員数が見直されることになりました。以上の結果から、入所定員76名は変わらないまま、支援員の数が前年の平成20年度より、8名増員しなければならないという結果となりました。しかし、最近では社会福祉の重要性が叫ばれながらも、社会福祉に力を入れてきた大学や専門学校の卒業者が福祉関係の仕事に勤務することを望まず、他の業界に就職していくという傾向になってしまいました。当園は平成25年度の職員採用に対して、31日付で採用した女性2名に加えて、4月からは男性3名、女性1名の採用を計画しております。

 新入所者の受け入れ枠については、定員を満たす76名で進めていましたが、平成249月から男子1名が入院して3ヶ月以上が経過。回復を信じて見守ってきましたが、気管切開・胃ろうという医療処置を受け、現実的には学園への復帰は厳しい状態になり3月末日で退所。4月からは1名の欠員(男子)となっています。

 高齢化についての取り組みについては、平成25年度は高齢化に向け、また入所されている若い対象者を含め、日常生活を展開していく中、できるだけ入院に至らない様に日頃から少しでも老化防止対策に力を注いで行く様に努めたい。重度知的障害者の特性とも言うべき、健常者のように身体全体の活動範囲が狭いというか、充分に身体を動作できないといった特徴のために、年齢と共に廃用性機能低下に繋がらないように、学園生活全般に亘って再度の見直しをしつつ取り組んで行きたいと思っています。年齢的に既に70歳を迎えた方や、60歳に近い入所者の皆さんが増え始めるわけです。現在は所属している各班の中で、若い入所者と共に行動していますが、平成25年度は数名の高齢者対象の支援スタイルを別に加えるといった試みを開始したいと感じるところです。

 障害者施策も「措置制度」から、平成15年には「支援費制度」、また平成18年からスタートした「障害者自立支援法」も、平成21年度には民主党政権が発足して廃止。「障害者総合福祉法」に変更するための「つなぎ法案」で進められていましたが、厚生労働省は、平成243月までに全ての福祉施設に対し完全に新体系に移行させてきました。そういった中、「障害者総合支援法」が平成246月に公布され、平成2541日から「障害者自立支援法」を「障害者総合支援法」とするとともに、障害者の定義に難病等を追加し、平成2641日から、重度訪問介護の対象者の拡大、ケアホームのグループホームへの一元化などが実施されます。当園も次々と変わっていく福祉の流れに即対応していけるように態勢を整えて行きます。

平成25年度も、どの様な政治の流れになろうとも、知的障害者福祉の在り方について、こうあるべきだといった進むべき方向性とそれを実現して行くための計画案を、知的障害者福祉関係者自体が何時、どの様な社会情勢になったとしても、きちんと示して行けるだけの体制を作り上げておかなければならないといえます。

平成25年度鷹取学園の進むべき方向は、昨年まで進めてきた方針を再度検討しながら、更に前進させて行くという事に目標を置き、重度化や高齢化に対応するための機能を強化できるよう、平成25年度事業内容を運営規定に基づいて下記の様に計画、実施していくことに致しました。

 

《 結 果 》

指定障害者支援施設 鷹取学園は、平成21年4月1日より新体系に移行し、平成25年度の事業も予定どおり下記2つの事業を実施しました。

  (1) 生活介護    定員 76 (利用者―知的障害者)

  (2) 施設入所支援  定員 76 (利用者―知的障害者)

 

平成25年度の当初事業計画書に則り、ほぼ予定通りの事業展開することができました。学園の具体的な運営状況の経過報告としては、月に一度の「家族ふれあいの日」を開催していますが、その時に学園より保護者向けに発行しております「鷹取学園からの伝達内容」ですべて報告してきました。

平成25年度のスタートは、何よりも「鷹取学園」開設以来からご尽力されていた紙野前園長が4月末で定年退職され、年度当初は不安を隠しきれない状態ではありましたが、在職職員の努力と学園を支えて下さっている多くの方々の理解と協力もあり、無事に1年が経過したことを報告いたします。

平成254月から施行された「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(略称「障害者総合支援法」)は、制度の谷間のない支援を提供するため、身体・知的・精神に限られていた障害者の定義に難病等による障害がある者が追加され、市町村や都道府県が作成する障害保健福祉計画については、定期的な検証と見直しを行うことが法定化されるなど、障害者施策に新たな理念や目的を取り入れたものになりました。これで十数年続いた障害者制度改革は一段落となりますが、改めて障害の種別(身体障害・知的障害・精神障害)が一元化されたことについては、それぞれの障害特性が異なるということを福祉の現場に携わる我々が、より専門性を持たせた方向を定めなければ、本当の意味での障害者に対する支援はあり得ないと感じるところです。障害内容を深く知り、それを理解して支援して行くという方向性でなければ、それぞれの専門性が今よりももっと漠然としたものとして理解されるようになり、言葉や形で平等といったところで、実際には必要なところに必要な手が届いていないといった社会福祉の内容にしかなっていかないように思われてなりません。

当園の勤務職員の状況についてですが、平成243月に採用した女性2名に加えて、平成254月からは男性3名、女性1名を採用し、数年続いていた女性職員(支援員)不足が解消されてのスタートでしたが、5月にはその内1名の女性職員が退職。また5月半ばからは女性職員1名が二度目の産休・育休に入りました。男性職員も1名が10月末で退職。平成26年の2月末からは産休・育休が終わった女性職員1名が復職しましたが、今年は支援員だけではなく、厨房職員・看護師・事務職員と出入りが多い年になりました。平成263月末で女性1名が退職予定となり、平成26年度の採用に関しては、女性職員3名を採用しています。今回は幸い3名の内2名が新卒者でしたが、今後も継続した形で職員採用(特に女性)に力を入れていく必要があります。その他、高年齢者雇用安定法に基づき、当学園も男性1名、女性1名を嘱託職員として再雇用しています。

新入所者の受け入れについては、平成253月末で男性利用者1名が退所し、平成25年度は1名の欠員(男性)という事でしたが、学園の受け入れ態勢が整わなかったことも理由の一つですが、ここ数年の入所希望者の傾向として、他施設では見てもらえなかった方、精神科の病院に入院されていた方、相談支援センターに駆け込まれた方等、様々な困難な立場を持たれた方が多く、一つひとつのケースを整理しながら進めたため、平成25年度中には定員の76名を満たす事ができませんでした。平成26年に入ってから入所準備を整え、平成26年度4月から男性1名を受け入れています。

入所者の入院につきましては、前年度は9名が入院するといった事態が現実のものになってしまいましたが、今年度も5名の入所者が入院をしました。入院の原因は胸部粉瘤切除・アナフィラキシーショック・眼瞼下垂・精神科投薬調整と様々ですが、学園で最高齢(74)の女性がS状結腸癌・転移性肝腫瘍で9月から入院し、10月に@S状結腸切除術 A肝部分切除術 B胆嚢摘出術の手術を受けています。約4ヶ月の入院生活を経て無事に退院し学園生活に戻っていますが、抗癌剤治療は行わない事をご家族が選択されており、毎日の健康観察を続けている状態です。今後も高齢化が進むとともに、病気や怪我等で入院が必要になるケースが増えると思いますが、できるだけ入院に至らないように、日頃から少しでも老化防止に力を注いでいくよう学園全体で取り組んで行きたいと思っています。

平成254月から施行された「障害者総合支援法」は2段階施行となっており、平成264月からは、@重度訪問介護の対象拡大 A共同生活介護(ケアホーム)の共同生活援助(グループホーム)への一元化 B地域移行支援の対象拡大 C障害程度区分から障害支援区分への変更等が行われています。鷹取学園は「生活介護」と「施設入所支援」の2つの事業を実施していますので、直接関係する内容としては現在のところ、Cの「障害程度区分」から「障害支援区分」へ変更される点です。この障害支援区分の認定調査が、本当に知的障害者の特性を反映できるものなのか、きちんとした評価が結果として出るのか危惧されるところです。また、平成27年度は報酬改定の年であり、障害福祉計画の見直しも行われる予定ですので、今後も障害者施策に注視する必要があります。

 

〔当初計画〕

2、平成25年度事業

 

(1) 生活介護 

障害者支援施設等において、入浴、 排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他必要な援助を要する障害者であって、常時介護を要するものにつき、主として日中において、入浴、排せつ及び食事等の介護、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他の身体機能又は生活能力の向上並びに維持のために行われる必要な援助。

 

対象 = 地域や入所施設において、安定した生活を営むため、常時介護等の支援が必要な者として次に掲げる者

@ 障害程度区分が区分3 (障害者支援施設等に入所する場合は区分4)以上である者。

A  年齢が50歳以上の場合は、障害程度区分が区分2(障害者支援施設等に入所する場合は区分3以上である者)

 

(2) 施設入所支援      

指定障害者支援施設は、都道府県知事の指定を受けて、その施設に入所する障害者につき、主として夜間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援 (施設入所支援)を行う。

 

施設入所支援の対象 = 次に該当する障害者

@ 生活介護を受けている者であって障害程度区分が区分4(50歳以上の者にあっては区分3)以上である者。

A  入所させながら訓練等を実施することが必要かつ効果的であると認められるもの又は地域における障害福祉サービスの提供体制の状況その他やむを得ない事情により、通所によって訓練等を受けることが困難なもの。

 

《 結 果 》

(1)生活介護については、平成25年度も作業班・軽作業班・機能回復指導班の8班の日中活動に加え、開始4年目に当たるリハビリ訓練も実施しています。今年度もリハビリは専門の先生2(OT)が当園に来て下さり年間で20回実施。班別で行なうリハビリのほか、今年も骨折等が原因で学園生活に支障が出ていた入所者を個別で診て頂き、生活を送る上での注意点や適切な助言を頂きました。今後も現状の生活能力を維持できるように、今よりも少しでも向上が見られるような取り組みを実施して行きたいと思います。

 

(2)施設入所支援については、平成25年度も@プロ野球ホーム(男子25)、Aディズニーホーム(女子23)、Bフラワーホーム(男子17名+女子10名=27)の3つのホームに分かれ、入所者同士の人間関係を充分に配慮しながら、各ホームのホーム長・ホーム長補佐を中心に運営をしています。各ホームで支援員が自分の担当クラスを受け持っていますが、担当クラスの入所者のみならず、そのホーム全体の入所者の生活を職員同士がお互いに支え合いながら守っていくという体制をとっています。今後も更に落ち着いた生活環境を作るように心掛け、日中活動である「作業」「訓練」で体力的にも精神的にも発散した後、ホームでは日中の程良い疲れを癒せるように、生活しやすい空間を保ち、絶えず設備面には気を使い、改善しなければならない場所は改善し、より使いやすく、清潔さを保った環境の中で入所者各人の目標に沿った支援を深めていくように努めたいと思います。

 

(3)その他

@入所者の健康管理についてと A食事提供についての報告

 

《 結 果 》

@入所者の健康管理について ⇒ 別添資料No1 (P16P21)

A食事提供について     ⇒ 別添資料No2 (P22P23)

 

 

〔当初計画〕

3、平成25年度事業計画(内容)

 

1)行事に関して

  平成25年度は通年の行事内容で実施予定。

   

その中で大きな行事のみを抜粋

1〉第33回運動会    2〉第33回学園祭   3〉第33回親子旅行

4〉第33回餅搗き大会 〈5〉第33回クリスマス会 〈6〉その他

 

《 結 果 》

   1、第33回運動会

     518()に鷹取学園グラウンドにて開催いたしました。

   2、第33回学園祭

    1019()に鷹取学園内にて開催いたしました。

     3、第33回親子旅行

1122()に山口県(サファリランド・みかん狩り)へ日帰りバス旅行に行きました。

   4、第33回餅搗き大会

126()の家族ふれあいの日に鷹取学園内にて実施しました。

5、第33回クリスマス会

1220()に鷹取学園(食堂・チューリップハウス)にて実施しました。また、1222()には、直方高校吹奏楽部OBOG会がチューリップハウスにて「Xmas演奏会」を開催して下さり、イオン直方より園生全員にクリスマスプレゼントを頂きました。

   6、その他

    毎月の誕生会のほか、園内夏祭り・バイキングの日等も実施しました。また、音楽の夕べ・プロ野球観戦・ときめきスポーツ大会・ディスコパーティー等の外に出る行事にも参加しています。

 

2)建物等に関して

※ 建物等に関しての報告を行う前に、長年の懸案事項であった「耐震診断」について説明をします。耐震診断とは、新耐震基準が施行された昭和56年以前に建てられた建物は現行の耐震基準をクリアしていない可能性が高いので、平成18年に改正された「耐震改修促進法」で規定されている規準に照らし合わせてどの程度の耐震性能を持っているかを評価するものです。学園は昭和564月に開設したので、昭和55年に建設工事を着工した建物(但し、昭和60年に増築した重度棟については対象外)です。学園が建っている場所は平坦で地盤が固く、さらに平屋建てという好条件もあり「まず大丈夫だろう」という事でしたが、今後、様々な増改築工事を計画する上で、きちんとした診断結果がないと進められないという状況でしたので、平成25年度に「耐震診断の業務委託」を自費で行いました。調査は @管理棟 A居室棟(男子) B居室棟(女子) C浴室棟 D作業棟の全棟について実施し、耐震指標(Is)の判定基準値である「0.6」をかなり上回る数値結果が出ており、「震度6程度の大地震が起きても崩壊する危険性は低い」「耐震補強工事の必要性はない」という診断結果が出ています。

〔内容〕

11/08 耐震診断業務委託の「現場説明会」を実施。

11/15 耐震診断業務委託の「指名競争入札」を実施。

11/20 耐震診断業務委託の契約を結ぶ。

01/09 耐震診断『予備調査』。

01/17 耐震診断『本調査』。@非破壊鉄筋探査(2箇所) Aコンクリートコア採取(10箇所) B塩化物試験用のコンクリートコア採取(5箇所)の構造調査、ひび割れ等の目視調査を実施。

01/30 耐震診断でコア抜きした箇所を塗装。

03/12 耐震診断『中間報告』。

03/19 耐震診断『最終報告書』納品。

 

 

〔当初計画〕

1〉フラワーホームの照明器具の取り換え工事

フラワーホームの照明器具に関しましては、前年度ディールームの照明を4つ新しいものに交換しましたが、廊下等はまだ暗く感じられますので、照明器具の交換の必要性を感じます。

 

《 結 果 》

平成25年度は実施できていません。今後は必要に応じてLED照明器具に取り換えたいと思います。

 

〔当初計画〕

2〉作業場の流し台に給湯設備が欲しい

平成24年度末時点までの各班に設置されている給湯設備に関しては、染色班と和紙班2ヶ所の流し台にお湯が出るようになっています。機能班とピンチホルダー班より、最重度の対象者が多いために冬場の対応として給湯設備の要望が上がっています。

 

《 結 果 》

平成25年度は実施できず、平成26年度に持ち越しになりましたが、昨年度末に工事の下見や見積りを依頼しています。手工芸班については、軽作業棟Tに設置している既設の電気温水器からの配管を分岐して対応し、ピンチホルダー班・機能班の軽作業棟Uについては、新設でガス給湯器を設置したいと思います。

 

〔当初計画〕

3〉廊下等のPタイル修理について(各棟)

本来Pタイルはワックス掛けを行いますが、入所者が掃除をする場合に、水拭きしかできません。ワックス掛けが難しいために、今後も水拭きという方法を継続していくしか仕方ありません。水拭きをすると、どうしてもPタイルが浮き上がり破損してしまいます。平成25年度も破損したPタイルは交換の必要があります。

 

《 結 果 》

10月の学園祭前に全棟の破損箇所について修理を行っています。その後も数箇所の破損があり、その都度交換を行っています。今後も適宜実施していく予定です。

 

〔当初計画〕

4〉自家発電機の設置

平成23311日に東日本大震災が発生し、未曽有の被害をこうむりました。また当園でも過去には台風19号上陸時に停電が発生し、全館内が真っ暗になってしまうという事態になったことがあります。その時の事を思いだしますと、何処に園生を集めようかという事になり、当時は各棟3ヶ所のディールームに集め電気がつくまで懐中電灯とろうそくで対応し、電灯がつくまで待機したことがありました。

現在はミニ体育館というチューリップハウスがありますので、その場所に待機することがベターと考えられます。チューリップハウスに自家発電機を設置することと、ポータブル式の自家発電機を23台準備できればイザの時の対応には事欠かなくて済むと感じられます。

 

《 結 果 》

   平成25年度は購入していません。防災担当者とどのような発電機が適しているか調べていましたが、8月に京都府福知山市の花火大会露店爆発事故もあり、ガソリン式は危険ではないかと感じています。今後は照明用の発電機だけでなく、調理室の機器が停電時も使用できる物を調べて、食・住の確保に努める必要があります。

 

〔当初計画〕

5〉ディズニーホームの洋室化(改装・増築)

ディズニーホームの利用者の中には、老化や骨折後等の問題がありベッドが必要な対象者が現在4名もいます。しかし、現在洋室は一部屋(8号室)のみであり、和室に折り畳みベッドを入れて対応するしか方法がありません。今後もベッドが必要になる利用者が増えてくる事を考えると、居室の改装、もしくは増築を考えなければなりません。但し、建物を建て替える場合の現在の法基準は、入所者一人の居室空間は9.9uになっています(鷹取学園ができた当時の法基準は一人あたりの居室空間の基準は3.3uでした)。建物の老朽化に伴う今後の考え方と、行政からの耐震化構造物に対する助成金制度との兼ね合いなどに目を向けながらの対応が今後必要になると思われます。

 

《 結 果 》

   建物に関しましては「耐震診断」の結果を見て、今後の計画を立てる必要がありましたので、平成25年度は実施していません。また、「耐震診断」については行政からの助成金が出ないという事が分かり、前記の通り平成25年度は自費で同診断を実施しました。増築する場合は旧浄化槽跡地と考えていましたが、大雨の後に地盤が陥没する事があっていましたので、先ずそちらの改修工事を行う必要性が生じています。

   平成25年度は幸い転倒・骨折・入院という園生はいませんでしたが、骨粗鬆症の診断を受け治療を行っている園生が20名に増えています。高齢化は確実に進んでいます。骨折だけではなく、その他の病気で入院する園生も出ていますので、退院後に療養ができる居室は必要だと感じています。

 

計画外で発生した工事(修理)

04/03 フラワーホーム女子トイレの換気扇が故障しておりスイッチ交換。

04/24 管理棟の男子職員トイレの洋式便器から水漏れしておりバルブユニット交換。

05/03 女子浴室トイレが破損しており修理。

05/08 フラワーホームの給茶機修理(モーター交換)

05/15 玄関前駐車場の標識ロープを張り直す際、杭で地下ケーブル刺して漏電しており修理。

05/27 フラワーホーム男子トイレの床の塗装剥がれ補修工事。

05/27 フラワーホームドア修理→計6箇所(1箇所はディズニーホーム)のフランス落しを交換。

05/31 プロ野球ホーム5号室の畳替え。

06/01 厨房犬走り側の排水管付近からの水漏れがあり補修。

06/04 洗濯室のサンヨー大型洗濯乾燥機の修理。

06/04 アロエ班の粉砕機を修理。

06/13 フラワーホーム男子トイレの滑り止めシートを設置。

06/21 パソコン室のリソグラフ印刷機が故障しており部品交換修理。

06/27 調理室前の食器置場用の物置建築工事。

06/27 陶芸班の電動ロクロ修理。

07/08 フラワーホームのクーラーが故障しており修理。

07/08 パソコン室のプリンターが故障しており修理。

07/18 電動ロクロの部品取り付け修理。

07/30 食堂クーラー室外機の日よけ骨組み取り付け工事。

08/20 軽トラックのリアゲートパネルの修理。

09/10 ディズニーホーム5.6.7号室のエアコン取替工事。

09/18 パソコン室のプリンター修理(基盤交換)

09/19 プロ野球ホーム夜勤室のトイレ修理。

10/01 建物内のPタイル破損箇所の交換と、食堂内の壁及び壁紙の修理。

10/08 フラワーホームディールームのクッションフロアー貼り替え。

10/25 リソグラフ-RZ670(印刷機)のメンテナンス契約を結ぶ。

10/26 洗濯室のスロープ工事(傾斜を緩やかにする)とシンク(2)固定工事。

11/14 厨房のティルティングパンを修理。

11/22 フラワーホームのエアコン取り付け工事に伴い、キュービクルの工事を行う。

11/22 管理棟ボイラー室の給湯用ラインポンプの交換。

11/22 厨房の蛇口6ヶ所交換と、洗浄機の蛇口交換後の調整。

12/02 フラワーホームの居室エアコン工事(12)。※ボイラーによるセントラルヒーティングは未使用となる

12/06 アロエ室横(温室側)の外灯の自動点滅機を交換。

12/11 和紙班のプレス機のプラグとコンセント交換。

12/24 陶芸班の電気窯のブレーカー交換と、アロエ班のコンセントカバー交換(2ヶ所)工事。

01/15 和紙班の缶潰しの補助具修理。

01/20 食堂のエアコンスイッチとフラワーホーム男子洗面所のスイッチ取替工事。

02/05 厨房回転釜の蓋のバネが切れており修理。

02/08 機能班の床がかなり劣化しており、安全性を配慮してクッショクフロアーを貼る。

02/18 給湯用ボイラーのポンプの交換。

02/20 消防設備保守点検で指摘があっていた @管理棟食堂前の避難誘導灯のバッテリー不良 Aフラワーホームボイラー室横の消火器保管BOXの腐食 Bフラワーホーム屋外燃料タンク横の消火器保管BOXの腐食、以上3箇所について交換。

02/20 ディズニーホーム3号室の引き戸を修理。扉とレールは新しい物と交換。

03/01 女子小浴槽のお湯の出が悪いため、蛇口(混合栓)を交換。

03/11 厨房炊飯器(フタのバネ交換・センサー交換)と食器洗浄機(コンベアのツメ交換)の修理。

03/14 農具倉庫にエアーコンプレッサー用の200Vの電源工事。

03/20 フラワーホーム6.8号室、女子浴室脱衣場のコンセント交換工事。

03/22 染色班の内壁修理工事。

 

※今後必要な工事

既設浄化槽コンクリート撤去埋め戻し工事(旧浄化槽跡地)

平成21年に浄化槽の全面改築工事を行いましたが、既設の浄化槽については上部を解体しただけで埋め戻しており、大雨の後に土が陥没してしまう事が起きていました。昨年は屋根防水改修工事で入ったクレーン車が深く埋まってしまうという事もあり、今後も陥没する危険性が残っています。園生が毎日散歩している場所でもあり、避難経路にも掛かっている場所です。また、今後の跡地(空地)有効利用で何かを建てるとしても、一度全面的に改修して安定した地盤にする必要があります。

 

) 購入物品、修理品、その他に関して

〔当初計画〕

1〉浴室内にマットを購入

現在てんかん発作を持っている治療対象者が23名います。抗てんかん剤でかなりの発作が抑制されていますが、何時てんかんが起きるか分かりません。入浴時に洗い場で倒れるなどの場合は危険ですので、発作が起きて倒れた場合に浴室マットが敷いてあればかなり危険性が軽減できるものと思われます。

 

《 結 果 》

入所者の高齢化に伴い、浴室自体の改装が必要になるため、平成25年度は購入しませんでした。

 

〔当初計画〕

2〉機能班の電子オルガンの買い替え

機能班の電子オルガンを17年間使用してきましたが、キーが利かなくなり、音が出ない箇所があります。買い替えの時期が来ています。

 

《 結 果 》

   6月に新しい電子ピアノを購入し、毎日の訓練(日中活動)で使用しています。

 

〔当初計画〕

3〉リハビリに必要な設備及び運動器具の購入

先ず始めに「鷹取学園はリハビリを行うための施設ではない」という事を確認した上での内容であるが、老齢化防止や体力維持を目的とした運動を効果的に行うため、リハビリの先生方の助言を仰いで、チューリップハウスもしくは各ホームのディールーム等に必要最小限の運動器具や設備を整えたいと考えている。例えば歩行訓練でわざと不安定状態を作るために購入した「エバーマット」のように、危険性のないものであれば、支援員が常時傍に付かなくても、利用者のみで行えるような器具(設備)があればと思う。(: 歩行用の階段・昇降式平行棒・壁面用肋木・肩用の滑車等)

 

《 結 果 》

平成25年度は新たな設備等は設置していませんが、リハビリの先生方の助言もあり、人工的な設備を整える事よりも、直接園外に出て行き、地面の傾斜・坂道の昇降を利用して筋力の低下を防止し、更には外部の刺激や季節の移り変わりを感じるといった目的で、比較的安全な直方養護学校寄宿舎裏の農道歩行を積極的に取り入れています。また、ただ歩くだけではなく、足をしっかり上げることを意識させるために足首用の重り(アンクルウエイト)を装着して効果の倍増を目指しています。アンクルウエイトは保護者の方から寄贈して頂きました。

 

計画外で発生した購入物品

05/29 ドクターメドマー(家庭用エアマッサージ器)を購入。

06/26 機能班で新しく電子ピアノを購入。

07/23 陶芸班でワンタッチ芯出し機と電動ロクロの削り台を購入。

10/15 体育関係行事でカンタンタープ(簡易テント)2張り購入。

10/17 学園祭(行事用)のコーヒーメーカーが故障し、新たに3台購入。

10/30 背の低い人用の車椅子を1台購入。

11/11 園長室にロッカー1台を購入。

02/09 洗濯場で使用している洗濯機が2台故障しており、2台買い替える(4.5kg7kg)

 

) 維持管理、その他

〔当初計画〕

1〉ボイラー缶内の点検及びメンテナンス

本館機械室、フラワーホームの冷暖房ボイラーについては、平成24年度に保守点検の契約を行い、点検・部品交換・掃除まで行いましたが、今後も継続してメンテナンスを依頼し、機械の老朽化を防止して少しでも省エネに繋がるようにします。

 

《 結 果 》

本館機械室の給湯用ボイラー(2)と、フラワーホームの暖房用ボイラー(1)の計3基について、8月に1回目の保守点検を実施。但し、2月の2回目の保守点検は、フラワーホームの冷暖房(セントラルヒーティング)を各居室のエアコンに変更したので、本館機械室の2基のみ実施しています。

 

) 園内の環境整備

〔当初計画〕

1〉各ホームの装飾

園生居住棟のプロ野球ホーム(男子棟)、ディズニーホーム(女子棟)、フラワーホーム(重度棟)に、各ホームの特色を持たせるために、ホーム毎に装飾を施します。

 

《 結 果 》

各ホームとも工夫を凝らして装飾している。入所者の方に職員の勤務状況が一目で分かるように写真を掲示するパネルを設置し、また、楽しみにしている献立表やおやつ表を掲示している。今後も学園生活に潤いを感じ、楽しみが持てるように装飾を施していきたいと思っています。

 

) 学園周辺の環境整備に関する事

〔当初計画〕

学園周囲の環境については、1年中、いつでも花が途切れる事なく咲いているといった環境整備を考えています。各ホームで植えつけ、管理を行っていくといった方法で進めます。また、樹木に関しては、外部のプロに依頼して園庭整備を進めていく予定です。園庭に植樹する草木については、入所者が口にして噛んだり、葉を千切って揉むといった行為がありますので、毒性のないものを検討し植樹します。

 

《 結 果 》

園外の駐車場横の花壇、玄関を入って左手に見える花壇は農園芸班が担当。中庭は各ホームで管理した。また、学園周囲の樹木に関しては業者に依頼し、運動会前(5/14)に消毒、学園祭前(10/17)に剪定をして貰い、園庭整備を行いました。剪定・伐採については、職員ができる範囲は自分達で実施しました。

 

) その他継続懸案事項

〔当初計画〕

〈1〉居室改装(バリアフリー構造)の件

高齢化に対しての、居住空間の改善ということでは、部屋が狭すぎるといった事が考えられます。現在は和室であるため、床と上がりがまちの間に段差があり、高齢化を考えれば床はフラットで、汚れた場合に手早く掃除できる等、衛生的且つ安全に活用できる、介護しやすい居室の改装が今後必要になると考えられます。

 

《 結 果 》

建物に関しましては「耐震診断」の結果を見て、今後の計画を立てる必要がありましたので、平成25年度は実施していません。結果につきましては前記の通り「耐震補強工事の必要性はない」という事であり、行政からの耐震化構造物に対する助成金は大規模修繕を要する時のみという事なので、今後は増築(改装)計画を練り直す必要があります。耐震診断の報告書(図面)には、改装工事等で壁を抜いても耐震性能(強度)に影響がない箇所が分かるため、今後の計画でヒントになると思います。

 

〔当初計画〕

2〉風呂場の改修工事について

入所者も年をとり、風呂場の浴槽が深く、入る時の浴槽の壁が高くなっており使用しにくい状態です。現在は歩行器を使用している入所者が、一時的に使用している方を含め4名います。支援員が介助する場所も介護用の椅子を設置して手狭になり、特殊浴槽の設置を含め、風呂場の構造から考えなおして行く必要があります。現在の場所では広さが足りず、他の場所に改築した方が良いと判断されます。(例えば現在のレストルームの場所等が考えられると思います。また、風呂場の位置により、現在利用している風呂場の後をどのように改築利用して行くかなどの問題が生じてきます。今のところカラオケルームやマッサージルームとして利用するか、ベッドを置ける洋室に改築したり、日用品や行事の備品等を保管する倉庫として利用するか等が考えられます。)

 

《 結 果 》

居室の増築及び改装と同様に、平成25年度は実施していませんが、当園の入所者に必要な風呂場の構造を計画して行く必要があると感じています。

 

〔当初計画〕

   3〉個室増築計画

インフルエンザの流行時にどうしても隔離しなければならない対象者が出ましたが、医務室だけでは足りず、隔離のために自宅に帰すという方法を取らざるを得ません。風邪引きの例でもそのような状態ですので、現時点で精神科にかかっていて、本人自身が眠れないとか、動いてまわり他人に迷惑をかけるために、特別に一人1 室を使用させなければ生活できない人がいます。更にこれからの高齢化を考えますと個室(洋室化・バリアフリー化)の必要性が高くなると思われます。

 

《 結 果 》

建物に関しましては「耐震診断」の結果を見て、今後の計画を立てる必要がありましたので、平成25年度は実施していません。今季は幸いインフルエンザやノロウィルス等が流行する事はありませんでしたが、保護者の皆さんも高齢化が進んでおり、帰省療養をお願いできなくなる事が予想されます。鷹取学園における建物の老朽化に伴う将来的な見地からの対応が今後必要になると思われます。現在、新たに建てられている障害者支援施設のほとんどは個室化を中心に部屋が設計されています。

 

〔当初計画〕

4〉プロ野球ホーム、ディズニーホーム廊下の冷暖房設備について

昭和56年の学園発足当時は、温水・冷水を使っての循環式空調設備の時代でした。その時にはプロ野球ホーム、ディズニーホームの廊下にも冷暖房設備が完備されていましたが、古くなり故障が多くなりだした時に、部屋ごとにエアコンの空調設備に切り替えました。その時の状況判断で廊下までの冷暖房設備は廃止となりました。

フラワーホームはセントラルヒーティング形式で、全館冷暖房式になっていますので、廊下の冷暖房も機能しています。

今後は入所者の高齢化を考えて行かなければなりませんが、その時にはプロ野球ホームとディズニーホーム廊下の冷暖房設備が必要と思われます。ただし、その際にはキューピクルの内容変更を検討しなければならないとの事です。

 

《 結 果 》

平成25年度は実施できていません。また、セントラルヒーティング形式の冷暖房を使用していたフラワーホームにつきましても、ここ数年は冷暖房の故障が続いており、夏前の試験運転の際も故障が見つかり修理を行っています。今年の夏はどうにか持ちましたが、今後もイザという時に冷暖房が効かなくなってしまう恐れがあった為、暖房が必要になる冬前に各居室のエアコンに切り替えました。この件も建物の老朽化に伴う今後の考え方に目を向けながらの対応必要になると思われます。

 

〔当初計画〕

5〉本館および居住棟屋根の防水塗装工事が必要

平成25年度から振り返りまして、おおよそ12年くらい前に屋根の防水工事を行いました。その後の状態を見ていますと、塗装がかなり落ちています。一部は補修工事を行いましたが、業者に確認して貰いましたところ、再度の補修工事を手掛けるように計画しておいた方が良いとの事でした。建物が32年になりますが、建物の老朽化対策を含めて、今後は屋根の防水工事をどのように進めた方が良いのかを検討していかなければならないと思われます。

 

《 結 果 》

屋根防水改修工事については平成13年に実施して以降、一部補修工事で対応していましたが、全体的に塗装が剥がれてしまっており、平成25年には居住棟の雨漏りが数箇所見つかり、調査の結果早急に対応する必要が生じましたので、男女居室棟(プロ野球ホーム・ディズニーホーム)の工事を実施しました。他の棟についても順次工事が必要ですが、平成26年度は重度棟と作業棟の工事を実施したいと思います。この2棟が終われば残りは管理棟という事になります。

〔内容〕

11/08 男子居室棟・女子居室棟 屋根防水改修工事の「現場説明会」を実施。

11/15 男子居室棟・女子居室棟 屋根防水改修工事の「指名競争入札」を実施。

11/20 男子居室棟・女子居室棟 屋根防水改修工事の契約を結ぶ。※11/25着工。

01/11 男子居室棟・女子居室棟 屋根防水改修工事が完了する。

 

〔当初計画〕

6〉医務室内・保護室への監視カメラ設置について

精神的に不安定となり、他園生に迷惑を掛ける状態になった人を落ち着かせるための部屋を静養室の一室を使用する様に決めています。現在は部屋にいる本人の状態を把握するために、その都度部屋を開け閉めして確認しなければなりません。確認のために部屋を開けることで、マイナスになることがあります。この部屋を利用する対象者に対し、適切な判断と適切な対応を行うために、職員のみが確認できるタイプの監視カメラを設置する必要があると思われます。 

 

《 結 果 》

監視カメラ設置は急を要していないために、暫くは現状のままで対応する事とし、平成25年度は実施していません。

 

〔当初計画〕

7〉歯科診療室をどのように考えるか。

現在、歯科治療を学園内で実施していますが、機械が古くなってきています。措置制度の時には学園側が全て考えて行くという事になっていましたが、現在の障害者自立支援制度の下では、病気に対しては入所者の自己負担という考えが基本にあります。ただ、昨年からの社会福祉の動向は新聞やマスコミ関係でも言われているように、障害者の自己負担分の軽減という部分の話だけが一気に高まりました。

今後起きてくると思われます歯科治療機械の買い替え等の問題についても、学園独自で新たな歯科治療の機械を買い替えることが妥当であるのかといった問題が生じてくると思われます。今後とも充分に検討して、具体的に考えを進めて行かなければならないと思われます。

 

《 結 果 》

年度末まで歯科治療機が壊れることはなかったので、平成25年度も一週間1回(火曜日)を歯科治療の日と定めて、学園内で歯科治療を進めて貰う事ができました。

 

〔当初計画〕

8〉避難誘導灯(LED)の改修工事について

学園の避難誘導灯が昭和56年からの古いものが付いたままで、かなりの電気を喰っています。現在は低電流のLED器機が出回っています。取り換えにはかなりの費用がかかるようです。長い目で見ると電気使用量的には節電になるといわれていますが、まだまだ器具の方が高額のようで、もうしばらく様子を見ながら進める方が良いようです。

 

《 結 果 》

平成25年度は実施できず、平成26年度に持ち越しになりましたが、この件も同様に、建物の老朽化に伴う今後の考え方に目を向けながらの対応必要になると思われます。

 

) 平成24年度職員研修計画

〔当初計画〕

(1) 研修計画を立てるに当たり

平成24年度末には男性支援員1名、女性支援員1名が退職予定です。

平成25年度は先にも述べたように、平成2431日付で採用した女性2(現在研修中)に加えて、4月からは新たに男性3名、女性1名の採用を計画しております。

 

(2) 平成25年度職員研修

重度、最重度知的障害をもった入所者に対し、充実した支援を提供するために、それぞれの立場の職員に対し、研修の機会を多く提供して、できるだけ早く知的障害者福祉について深く理解ができるように進めて行きたいと思っています。社会福祉施設の職員として、高い質の向上が望めるように図って行きたいと考えています。

平成254月より「障害者総合支援法」がスタートしますが、どのように時代の流れが変わろうとも、重度、最重度の知的障害をもった人達に対する日常的支援の内容は、それほど変更できるものではない訳ですので、しなければならない事は必ずして行かなければならないと考えています。何時、どのような場面においても対応できるように、他の老人福祉分野とか身体障害者福祉分野とか精神障害者福祉分野に比較した場合に、知的障害者福祉分野においてはその特性が余りにもなおざりにされていると感じるところです。現場を預かっている職員自体が本当に知的障害の特性を把握しておかなければならないのは当然のことですが、なかなかそれができないのが現状です。それ故、今までの歩みからでも分かるように何時も他の福祉部門と並んだ形では進んで行けません。知的障害に重複した形での身体障害や精神障害、高齢化への対処といった支援を行わなければなりませんので、主軸になる知的障害の専門性を高めるために、関係する研修に参加させるつもりです。各関係機関の開催する研修会等に積極的に参加させ、職員一人ひとりの質の向上をはかり、鷹取学園という一施設の立場からではありますが、周りの知的障害児・者福祉分野へ、他の障害者福祉分野へ、また日本の社会福祉全体に向けて、更なる社会福祉の向上を目指して一石を投じる事が出来るような存在の施設になるように努めて行きたいと思います。

 

研修内容

  1〕福岡県社会福祉協議会主催による各種研修会

  2〕全国社会福祉協議会主催による各種研修会

  3〕全国知的障害者福祉協会主催による、各種研修会等

4〕福岡県知的障害者福祉協会主催による、各種研修会等

5〕福祉関係機関より案内を受けた各種研修会のうちで、内容を検討し、当園に必要と思われる内容を取捨選択し参加

  6〕異種開催の各種研修会並びに通信教育及び資格認定講習会等

 7〕関係行政機関主催による研修会

8〕海外研修

国及び各福祉諸団体が主催する海外研修、その他知的障害者福祉の向上につながる内容の研修会

 9〕その他

例)知的障害者福祉の向上につながる研修等

知的障害者の加齢化、高齢化に対して対応できる研修等

 

《 結 果 》

平成25年度も鷹取学園の職員の資質向上のために幅広く、将来的な支援対応を含めた考えのもとに、職員の研修や資格取得のための研修会、講習会などに参加させてきました。新人職員から専門職員に至るまでの職員層に、各種の研修会に参加してもらいました。また、社会福祉主事や社会福祉士の受験資格のための通信教育等により、単年ではなく次年度に繰り越すような研修関係にまで手を広げた形で進めています。

平成25年度の参加結果については、その都度研修会や講習会の報告書を提出させています。参加した職員からは難しかったとか、参加できて良かったとか、当園にも活用できますとか、中には期待したよりも中身が乏しかったといった報告がありましたが、いずれにしても、それなりにフィードバックされ、今までよりも良い方向に向かうという期待が持てそうです。

 

) 職員の健康管理

〔当初計画〕

職員の健康管理については、年1回実施予定。ただし、夜勤勤務をする職員のみ、年2回の法定健康診断が必要となっています。年齢が35歳以上に当たる職員については、成人病検診の内容までを対象として進めます。

検診の結果、少しでも異常の出た職員に対しては、日常から健康管理に留意させながら対応するようにしていきます。また場合によっては保健婦指導を受けるようにさせたり、本人の症状に対しては、より早めに治療に行くように助言したり、健康管理に努める事が出来るように配慮して行きます。

 

《 結 果 》

44日に夜勤者に入る支援員を対象とした健康診断を実施。

1125日〜29日の5日間に分けて、全職員の健康診断を実施。

再検査(精密検査)という事で数名の対象職員が出ましたので、再検査するように伝え二次検査に行かせました。学園としては、二次検査に対しては勤務内での通院時間の補償は行うものの、その費用は本人負担になっている事を説明し、二次検査の結果は学園に対して報告するようになっていることを伝え対応しました。

 

10) 避難訓練

〔当初計画〕

法的には、1年に2回以上の避難訓練を実施するようになっている。最低2回の訓練のうち1回は夜間を想定した避難訓練を実施する。火災時には、通報、初期消火、避難が必ず守れるようにする。

 

《 結 果 》

平成25年度は計4(4/10.5/8.6/12.9/18)の避難訓練を実施。うち2(5/8.9/18)は夜間を想定した訓練も実施している。11/18には消防設備業者に来てもらい、グラウンドにて実際に消火器を使用した「消火訓練」を実施し、支援員・厨房職員・事務職員の計20名が参加しています。また、最近では、ゲリラ豪雨・台風・洪水等の異常気象が発生していますので、火災想定だけではなく、様々な災害から身を守るという「防災意識」が必要です。学園の建物からの「避難」だけではなく、園外に出ている時に「安全な鷹取学園に戻って来る」という「防災訓練」も必要だと感じています。