平 成 22 年 度
社 会 福 祉 法 人 福智の里 鷹 取 学 園
事 業 報 告 書
社会福祉法人 福智の里
指定障害者支援施設 鷹取学園
822 福岡県直方市大字下境字鬼ケ坂336ー11
TEL 0949ー24ー6622
FAX
0949ー24ー8333
2011 04 01 FK
目 次
目 次
ページ
平成22年度 事業報告 1 〜 13
〈 添付資料 〉
別添資料No1 平成22年度入所者の健康管理について
別添資料No2
食事提供について
平成22年度 行事・結果一覧表
平成22年度事業報告書
社会福祉法人
福智の里
指定障害者支援施設 鷹取学園
【事業内容】
〔当初計画〕
【事業内容】
(目的)
この社会福祉法人は、多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することを目的として、次の社会福祉事業を行う。
社会福祉法人 福智の里 経営内容
指定障害者支援施設 鷹取学園
(1) 生活介護 76名 (利用者―知的障害者)
(2) 施設入所支援 76名 (利用者―知的障害者)
1、はじめに
〔平成21年4月より新体系へ移行〕
平成18年4月より障害者自立支援法がスタートしました。いろいろな不十分な内容ではあるものの、平成19年の秋に福岡県保健福祉部障害者福祉課を訪問した折に、平成20年の10月めどで新体制に移行するという事になり、障害者自立支援法基盤整備補助を受け平成20年3月末に厨房増築改造工事を行いました。
しかし、思わぬ事に各市町村が調査する障害程度区分調査に思いもよらぬ時間がかかった事と、その結果が出るのに時間を要した事、また、判定の結果をみなければ、施設区分の1〜11区分の何処に当たるかが判明せず、施設の区分結果によって職員数が決定する仕組みとなっていた事に加え、職員採用を平成20年度より行っているが、施設への就職希望者が集まらず、平成21年の春になり、ようやく新卒の就職希望者が大学、専門学校より出て、平成21年4月より、新体制への移行が何とかできたという結果でした。
新体系への移行により、宿直体制が夜勤体制に切り替わり7名の支援員を増員することになりました。
平成21年4月1日から、当園は@日中活動は「生活介護」、A夜間支援は「施設入所」の形態で進めて来ました。そして1年が経過しました。定員76名に対し、入所者の実員は72名という内容で進めています。平成21年度は、入所者の思わぬ入院が出ましたが、これから先も入院は多くなると思われます。
平成21年度は政権が変わり、現在の与党政権に於いては、今まで進めてきた障害者自立支援法を廃止してしまい新たに総合福祉法を柱に福祉を進めて行くという事になりつつあります。ただ、この法律が出来上がるまでにはかなりの月日を要するものと思われます。それまでの間はどのような形で進められるのかといった事が、多くの関係者の間で不安となっているのも事実です。
平成23年度までは現在の状態が最低限は続くものと思われますので、平成21年ベースの事業内容で平成22年も取り組んでいく計画です。
《 結 果 》
指定障害者支援施設 鷹取学園は、平成21年4月1日より新体系に移行し、平成22年度の事業計画内容は予定していました下記2つの事業を実施して来ました。
(1) 生活介護 76名(定員)
(利用者―知的障害者)
(2) 施設入所支援 76名(定員)
(利用者―知的障害者)
平成22年度事業の結果は、大きな事業としては三点が挙げられます。
内容的には@平成22年10月3日に開催いたしました社会福祉法人 福智の里 創立30周年記念式、Aに直方市より土地の払い下げの話があり、長い間、直方市より借用しておりました学園敷地上段にある運動場(4485.10u)と、学園敷地の下に位置した畑として使用している土地(2615.22u)の払い下げの話がありまして、緊急評議員会、緊急理事会を開催し、社会福祉法人 福智の里の固定資産として購入する事になり、直方市議会において議決されたことで、合計面積7,100.32uの土地を直方市より\4,550万円で払い下げて貰いました。 なお、平成22年12月13日に社会福祉法人 福智の里に登記変更を行っています。 B福岡県よりスプリンクラー工事の助成金が下りるようになり、平成23年1月から工事着工に漕ぎつけ、平成23年3月31日に平成22年度末ぎりぎりという線で、無事に全館対象部分にスプリンクラー設置工事が完了いたしました。以上が大きな三事業に関する報告となります。
また、支援費制度から障害者自立支援法に変移して行く過程で、社会福祉施設には就職者が少なくなり、新たに職員数を確保し辛い社会情勢になっております。 入所者支援の職員体制維持が今まで通りには運ばず、どの施設でも施設運営が今までになく難しい時代になりました。 当園でも、就職した女子支援員のうち2名が退職、栄養士が中途退職するといった事が発生しました。その他、勤務している支援員1名が産休に入るなどの事が生じました。 入所者数によって職員数が決まるシステムになっていますので、ぎりぎりの線で職員数は無事に確保できた状態で平成22年度を終る事ができました。
平成22年度内で、平成23年度に向けて新たに支援員を最低2名と栄養士1名を補充し、平成23年度発足に向けて準備体制を整えています。
〔当初計画〕
2、平成22年度事業
(1)
生活介護
障害者支援施設等において、入浴、 排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他必要な援助を要する障害者であって、常時介護を要するものにつき、主として日中において、入浴、排せつ及び食事等の介護、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他の身体機能又は生活能力の向上並びに維持のために行われる必要な援助
対象=地域や入所施設において、安定した生活を営むため、常時介護等の支援が必要な者として次に掲げる者
@ 障害程度区分が区分3 (障害者支援施設等に入所する場合は区分4)以上である者
A
年齢が50歳以上の場合は、障害程度区分が区分2(障害者支援施設等に入所する場合は区分3) 以上である者
(2)
施設入所支援
指定障害者支援施設は、都道府県知事の指定を受けて、その施設に入所する障害者につき、主として夜間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援 (施設入所支援)を行う。
施設入所支援の対象 = 次に該当する障害者 '
@ 生活介護を受けている者であって障害程度区分が区分4(50歳以上の者にあっては区分3)以上である者:
A
入所させながら訓練等を実施することが必要かつ効果的であると認められるもの又は地域における障害福祉サービスの提供体制の状況その他やむを得ない事情により、通所によって訓練等を受けることが困難なもの。
《 結 果 》
(1) 生活介護については、平成21年度の8班の作業・訓練班に加えてリハビリ訓練のために専門 の先生2名に学園に来て貰えるようになり、今までとは少し違った体の動かし方を体験す るなど、身体機能又は生活能力の向上並びに維持のための活動分野が広がり日常生活上の 支援にも良い影響が生じました。
(3)その他
@入所者の健康管理についてとA食事提供についての報告
《 結 果 》
@入所者の健康管理について ⇒ 別添資料No1
A食事提供について ⇒ 別添資料No2
〔当初計画〕
3、平成22年度事業計画(内容)
1)行事に関して
平成22年度の大きな行事としては、社会福祉法人 福智の里 創立30周年記念の年です。指定障害者支援施設 鷹取学園は30年目を迎えます。創立記念式典を予定しています。
その他大きな行事のみを抜粋
〈1〉創立30周年記念 第30回運動会
第30回親子日帰り旅行 第30回餅搗き大会 第30回クリスマス会 その他
《 結 果 》
1、福智の里 創立30周年記念式典
平成22年10月3日に社会福祉法人 福智の里 創立30周年記念式典を、直方市の「ユメニティのおがた」において挙行いたしました。鷹取学園のミニ体育館「チューリップハウス」においても、入所者の作品展示会を10/3から10/8にかけて開催いたしました。
2、第30回運動会
5月15日(土曜日)に開催いたしました。
3、第30回親子日帰り旅行
11月19日に、門司港レトロに行き、トロッコ列車に乗って楽しいひと時を持つと同時に、門司港ホテルにて園生と家族、職員による30周年記念食事会を開催しました。
4、12月3日に第30回餅搗き大会を実施
5、12月17日に 第30回クリスマス会を大変楽しく開催する事ができました。
2)建物等に関して
〔当初計画〕
〈1〉軽作業棟前の道路をアスファルト舗装する件並びにプロ野球ホーム犬走り沿いの側溝改築工事
プロ野球ホーム犬走り横の側溝が破損しており、排水に支障が出ています。また、入所者が軽作業棟に作業に行くときに砂敷きの道路で滑り危険な状態になっています。雨が降っても足場を確保できるように舗装工事をすればかなりの改善になると思われます。
《 結 果 》
06/09から軽作業棟Tとプロ野球ホーム側の道路のU字溝取替え工事並びにアスファルト工事を実施しました。
〔当初計画〕
〈2〉夜勤者控室の改装工事
平成20年度まで宿直室(プロ野球ホーム・ディズニーホーム・フラワーホームの3ヶ所)として使用していましたが、平成21年4月より障害者自立支援法の新法に基づいた勤務体制になり夜勤勤務になりました。現在、名前を変更して夜勤者控室として使用しています。
宿直態勢が夜勤となり、1晩の職員の数が3名から4名になっています。4名の夜勤者のうち1名が本館職員室で待機していますが、やはりゆっくりとした休息時間を持つ事ができません。
現在のプロ野球とディズニーホームの2ヶ所の宿直室を改造して2人の職員がおれる場所を確保した方が好ましいと思われます。現状の4畳半の部屋を改装し、カウンターまでの広さに拡張した9畳の部屋にするといった方法を計画しています。
また、この部屋は入所者が夜間に目を離せないような病気した場合の控え室にも活用する予定です。
《 結 果 》
夜勤者控室2部屋の改装工事を予定していましたが、途中よりスプリンクラー工事について、福岡県より補助金を出して貰えるとの事で、予定の年度を1年間繰り上げて貰う事になり、スプリンクラー設置工事に取り掛かりました。漸く平成23年3月31日の午後までに何とか竣工できました。
その為に夜勤者控室2部屋の改装工事を翌年に繰上げせざるを得なくなりました。
〔当初計画〕
〈3〉男女浴室の壁塗装工事
壁が汚くなり、塗装工事が必要となっています。
男女風呂場の壁がカビで黒ずみ、見た目が良くありませんし清潔感がありません。
壁の塗装工事を必要とします
《 結 果 》
男女浴室の壁塗装工事を予定していましたが、22年度が始まってすぐにスプリンクラ―設置について、福岡県庁内の福岡県福祉労働部障害者福祉課 社会参加係様から話があり、工事の目途が付いたために、年間予算の費用調整もあり、平成22年に計画していました男女浴室の壁塗装工事を、次回にまわし断念する事にいたしました。
〔当初計画〕
〈4〉廊下等のPタイル修理について(各棟)
本来Pタイルはワックス掛けを行いますが、入所者が掃除をする場合に、水拭きしか
できません。ワックス掛けが難しいために、今後も水拭きという方法を継続していく
しか仕方ありません。水拭きをすると、どうしてもPタイルが浮き上がり破損してし
まいます。平成21年度も破損したPタイルは交換の必要があります。
《 結 果 》
創立30周年記念開催の前に、Pタイルの補修箇所を、部分的ではありますが全て修理致しました。
〔当初計画〕
〈5〉園内避難誘導灯の改修工事について
学園の避難誘導灯が昭和56年からの古いものが付いたままで、かなりの電気を喰っています。現在は低電流、低価格の器具が出回っています。取り換えには費用がかかりますが、長い目で見るとかなりの節電になるようです。
《 結 果 》
平成22年度は、スプリンクラーにどれだけの費用が掛かるのかといった心配もあり、園内避難誘導灯の取り換え工事は断念いたしました。
〔当初計画〕
〈6〉作業棟(陶芸班・アロエ班)のトイレ壁工事
作業棟のトイレの壁がはがれており、改修工事を行う状態になっています。
《 結 果 》
創立30周年記念開催前に全て補修工事が完成した。
〔当初計画〕
〈7〉食堂窓への網戸取り付け工事
現在、食堂周囲の引き戸部分には網戸が取り付けられていません。開園当初に入所者が全て破損させてしまい、やりかえてもまた壊すといったことで、しばらくの間は網戸を考えないという事で現在まで来ました。しかし、やはりハエや虫が食堂内に入って来ますし、かなりの時間はかかりましたが網戸を壊す事はいけない事であるということは解って来たと思われますので、そろそろ取り付けても大丈夫と感じています。
保健所の立ち入り検査の際に一度だけでしたが、食堂周囲の網戸を指摘されたことがあります。その時は学園内の実情を話すことでご理解頂けました。今に至って再び網戸の取り付け工事をしても以前ほど壊されないと思われます。
《 結 果 》
学園全体の網戸が紛失している箇所を業者に調べて貰い、網を張り替えるだけで良いものと、新規に造らなければならない物を出して貰い、学園の窓で網戸を取り付けられる場所は全て造り直して貰いました。
〔当初計画〕
〈8〉フラワーホームの照明器具の取替え工事
夜間フラワーホームに行くと、フラワーホーム全体の照明が暗く感じられますので、
照明器具の交換を計画しています。
《 結 果 》
平成22年度も計画しましたが、実施までには行きませんでした。
3) 購入物品、修理品、その他に関して
〔当初計画〕
〈1〉公用車10人乗りの購入
現在まで使用してきました10人乗りトヨタハイエースが17年目となりオイル漏れが止まらなく廃車しなければならなくなりました。学園としては、普通免許証で多くの職員が使用できる車といえば10人乗りということになりますので平成22年度は購入の方向で進める必要があります。
《 結 果 》
10人乗りハイエースが悪くなり、修理不可能の状態となりましたので廃車しました。助成金で購入できないかについて調べましたところ、福岡県共同募金会の赤い羽根募金に申請する方法と直接日本財団の方に申請する2つの助成金がありましたので申請してみました。日本財団の方は、現在の助成対象としては、通園方式で車を利用する施設にという事になっており、当園は入所施設であるために今回は見送られました。
赤い羽根募金の方は、福岡県社会福祉協議会より3名の方が現場の実態調査に来られ、事情を良く聞かれた上で、平成23年度に購入して良いですよとの返事を頂きました。
〔当初計画〕
〈2〉軽のライトバンの購入(農園芸班用)
今まで鉢花や野菜を1.5トントラックで納品していましたが、花物は不景気のためか、一生懸命栽培しても中々購入して貰えなくなりました。
働く結果が徒労に終わるという事が多くなっています。今までの様な花中心の栽培方法でなく、これからは葉物野菜に栽培を切り替えて行く方針です。 野菜を栽培して納品を行う場合は、野菜類を風に直接当たらないようにすることが大切であり、運搬する車もライトバンとか箱型タイプの方が良いと思われますし、オートマで動かせる車であれば女子職員でも納品に出向く事が可能となります。
《 結 果 》
平成22年度の農園芸班の作業方法が、初めから外部の業者に卸すための製品づくりではなく、あくまで入所者が自分達で農作物を作るという点に力を入れるようになったために、農薬の少ない、より安心して食べられる農作物を栽培する方向に切り替えたために、学園の給食に出せる作物を作る事が中心となり、外部へ出荷する形ではなくなったために、軽のライトバンを購入しなくても、自分達で食べるものと、少し多くできた分をイオンモールで販売したり、保護者に買って貰う、近くの直販所に持ち込むといった程度で品物の数が決まるので、軽のライトバンの購入は中止した。
〈3〉玄関防犯カメラのレコーダー(ハードディスク)の購入
現在は夕方から明け方にかけて玄関の防犯カメラを録画していますが、防犯という事で考えれば日中の出入りに関しても、記録しておくことが大切であると言えます。現在は長時間用のカセットテープで記録していますが、古くなるとテープが伸びて画像がおかしくなってしまいます。ハードディスクタイプのレコーダーが約10万円位で入手できますのでこの形に切り替えて学園の安全対策を図るつもりです。
《
結 果
》
今まで利用しているデッキが、悪くなってから購入したいとの意見であったために、平成22年度は破損に至らなかったので買い替えはしなかった。ただ、テープが伸びたり、記録容量が少ないという点からすると平成23年度には購入した方が良いとの意見が出ている。
〔当初計画〕
〈4〉医務室内の保護室への監視カメラ設置について
精神的な不安定で他園生に迷惑を掛ける状態になった人を落ち着かせるための部屋を準備しておりますが、現在は部屋の中にいる本人の状態を把握するために、その都度部屋を開けて確認しなければなりません。確認のために部屋を開けることで、マイナスになることがあります。この部屋を使用する対象者に対し、適切な判断と適切な対応を行うために、職員のみが確認できるタイプの監視カメラを設置する必要があります。
《 結 果 》
平成22年度に設置してはどうかという意見がありましたが、現時点で保護室を利用する対象
者が少ないので、もうしばらく様子を見させて欲しいとの意見が出たために、購入を見合し
ているという事で平成22年度は終わりました。
〔当初計画〕
〈5〉地デジテレビの購入
平成23年7月より地デジテレビに切り替えられますが、学園内のテレビの買い替えが発生します。
なお、入所施設に対しての行政の考え方は、テレビ持ち込みについては、当然、個人所有の持ち込みが原則という取り扱いになっているようです。
現在までは鷹取学園の各居室にセッティングされていますテレビは学園が購入して各居室に備え付けて来ました。
鷹取学園としまして、団体として観れる場所にはすでに新しいテレビを購入しています。各個室にセッティングするテレビに関して、今後どのような考え方でテレビの購入について進めていけば良いのかを決定しておかなければなりません。しばらくはチューナーを購入して使うのか、切り替え時期に新しいテレビを買い替えるか、買い替えについては、他施設の様に個人持ち込みで行うか、今まで通り学園が提供するか等に関して決めておかなければなりません。
《 結 果 》
平成22年10月の創立30周年記念の時に、家族の会の皆様より「自分達の子供が見るテレビなので、創立30周年を記念する意味で、家族の会がテレビを購入し学園に寄贈したい」という事になり、下記内容の合計40台のテレビの寄贈を受けた。
40 |
インチ |
1 |
32 |
インチ |
2 |
26 |
インチ |
36 |
22 |
インチ |
1 |
計 |
40 |
|
〔当初計画〕
〈6〉和紙班のエアコン買い替え
和紙班の冷暖房は、各冷暖房の専用機を使用して行っていますが、暖房器が壊れたために、修理しながら現在まで使用して来ましたが、温度が上がらない状態になっています。
この分について買い替えを行わなければなりません。
《 結 果 》
修理が来たために一度は修理するが、和紙班の部屋全体を暖かくする事が困難なために、床置き型のエアコンを設置した。
4) 維持管理、その他
〔当初計画〕
〈1〉ボイラー缶内の清掃
本館機械室、フラワーホームの暖房ボイラーを平成13年度の終わりに新規入れ替えました。平成14、15、16、17年度は必要なかったのですが、18年度の2月にフラワーホームのボイラーのみ、掃除を行いました。平成22年度は本館機械室のボイラーの掃除を実施しなければならないと計画しています。併せて煙突掃除を行う予定です。
《 結 果 》
毎年毎年、ボイラー缶内の清掃と燃焼部分の燃えカスの掃除を予定していますが、業者に確認して貰ったところ、もう少しは宜しいですとの返事であったために、ボイラーの清掃に関しては、平成22年度は行わなかった。
〔当初計画〕
〈2〉焼却炉の修理
現在使用しています焼却炉が相当古くなっています。外側を覆っています鉄部が腐食
していますし、中の耐火煉瓦も崩れ落ちそうになっています。もうしばらく使うよう
であれば、現在の物を修理しなければなりませんし、新たに購入するという事になれば高額の費用が掛かる事になります。
《 結 果 》
業者に依頼して使用中の焼却炉を修理して貰う方法をとる。大がかりな補修工事になったが、現在も使用可となっています。
〔当初計画〕
〈3〉重油地上タンクの清掃と整備
風呂給湯用1900リットルの地上タンクがフラワーホーム横にありますが、ドレイン
の清掃及び重油が漏れた時に流れ出しを防止するためのバルブの等の交換、タンク
の塗装等をタンクの状態をみながら進めています。現状はバルブが動かない状態に
なっていますので重油タンクの清掃・整備の時期に来ています。
《 結 果 》
業者に依頼して、地上タンク内のドレイン清掃及び重油が漏れ出た時に流れ出しを防
止するためのバルブの等の交換、及びタンク外部の塗装を行いました。
5) 園内の環境整備
〔当初計画〕
〈1〉各ホームの入り口を飾る。
園生居住棟のプロ野球ホーム(男子棟)、ディズニーホーム(女子棟)、フラワーホーム(重度棟)に、各ホームの特色を持たせるために、ホーム毎に装飾を施す計画です。
《 結 果 》
30周年記念を実施する前に、各ホームの入り口をホームごとに工夫して装飾を行いました。
6) 学園周辺の環境整備に関する事
〔当初計画〕
学園周囲の環境については、1年中、いつでも花が途切れる事なく咲いているといった環境整備を考えています。園芸班が育苗したものを、各ホームで植えつけ、管理を行っていくといった方法で進める予定です。また、樹木に関しては、外部のプロに依頼して園庭整備を進めていく予定です。
《 結 果 》
園外の駐車場横の花壇、玄関を入ってから左手に見える花壇は農園芸班が担当し、中庭は各ホームで管理する。また、園周囲の樹木に関しては業者に依頼して剪定をして貰い、園庭整備を行いました。
7) その他継続懸案事項
〔当初計画〕
〈1〉居室改装(バリアフリー構造)の件
高齢化に対しての、居住空間の改善ということでは、部屋が狭すぎるといった事が考えられます。現在は和室であるため、床と上がりがまちの間に段差があり、高齢化を考えれば床はフラットで、汚れた場合に手早く掃除できる等、衛生的且つ安全に活用できる、介護しやすい居室の改装が今後必要になると考えられます。
《 結 果 》
居住棟に於けるバリヤフリーの考え方はそのまま継続して考えられることではありますが、老化防止を考える場合に、全てがバリヤフリーという環境にあれば、逆に老化を進行させてしまうという事も考えられます。
老化防止を考えつつ、危険な場所はバリヤフリーを取り入れるといった考え方を持っておかなければならない事が、平成22年度はリハビリ訓練を行う中で分かったことでした。
〔当初計画〕
〈2〉風呂場の改修工事について
入所者も年をとり、風呂場の浴槽が深く、入る時の浴槽の壁が高くなっており使用しにくい状態です。支援員の介助する場所も手狭になり風呂場の構造から考えなおして行く必要があります。現在の場所では広さが足りず、他の場所に改築した方が良いと判断されます。(例えば現在のレストルームの場所等が考えられると思います。また、風呂場の位置により、現在利用している風呂場の後をどのように改築利用して行くかなどの問題が生じてきます。)
《 結 果 》
平成22年度は、老人施設の風呂場の設備を見学させてもらう機会を持ちました。老化により介護状態に応じた風呂の構造を考えなければならないことも分かりましたし、介助する側の立場から、風呂の位置が一般家庭的な配置ではなく、できれば両サイド上下といった場所からでも対応できる位置と、風呂の形も色々と高齢化による障害に対応して必要に応じた機械を利用したものから、集団で楽しむことのできる風呂場や、手摺の位置などを考慮していかなければならない事が分かりました。
〔当初計画〕
〈3〉個室増築計画
インフルエンザの流行時にどうしても隔離しなければならない対象者が出たが、医務室だけでは足りず、隔離のために自宅に帰すという方法を取らざるを得なかった。
風邪の件でもそのような状態であり、現在でも精神科にかかっていて、他人に迷惑をかけるために1 室を使用させなければ生活できない人がいます。更にこれからの高齢化を考えると更に個室の必要性が高くなると思われる。最低10室は増築の必要があると考えられる。
《 結 果 》
病気に対する対応としての個室や、高齢化に対しての個室の必要性も出てきますが、職員の仕事に負担が掛からないような複数の人をみる為の部屋も必要であることも考えていなければなりません。癲癇発作を持っている人達の中には1人部屋は無理という方も居られますので、2〜3人部屋であっても、普通の個室のように可動式で区切れるような構造でもって安心できるスペース確保ができるような部屋作りを将来的には考えて行かなければならないと思います。
〔当初計画〕
〈4〉軽作業U棟の屋根の塗装工事について
軽作業U棟の屋根のセッパンが古くなり、塗装をやり直す状態に来ています。
《 結 果 》
平成22年度は手を付けませんでした。塗装をした方が良いのか、もう少し悪くなるまで待って張替えをした方が良いのかといった考え方があるようですが、いずれどちらかの方法で扱わなければならない時期が来る事と思われます。
〔当初計画〕
〈5〉H23頃には本館、居住棟屋根の防水塗装工事が必要
屋根の防水工事を10年くらい前に行いましたが、その後の状態を見ていますと、塗装がかなり落ちています。業者にみて貰いましたところ、平成23年頃にはやりかえを計画していた方が良いとの事です。工事は雨漏りが始まる前に実施する必要があります。
《 結 果 》
平成22年には、全く手を付けませんでした。年度末になってフラワーホームの居室2,3号室と玄関入り口付近の天井から雨漏りが始まりました。平成23年度に入ってこの箇所だけは早めに漏水工事を行わなければならなくなりました。
全体的な防水工事は、一度では大変ですので、年度毎に2〜3年かけて分割して実施していかなければならないように思われます。
〔当初計画〕
〈6〉火災報知器の改修工事
29年間使い続けた火災報知器がかなり古くなってきました。現在は未だ故障は来ていませんが改修工事の予定をしなければならない時期に来たかと思われます。
《 結 果 》
平成22年12月に福岡県福祉労働部障害者福祉課 社会参加係よりスプリンクラー設置の助成金が出るようになりました。スプリンクラーに加えて自動火災報知機の設置基準が広がったために、今まで付けなくて良い場所に火災報知機を取り付けなければならなくなったので、新たに火災報知器の改修工事を平成23年3月31日までに実施しました。
〔当初計画〕
〈7〉スプリンクラーの設置
消防法が平成18年度に改正になり、学園の建物に対してはスプリンクラーを設置しなければならなくなりました。かなりの費用が掛かるために直ぐには実現できませんが、平成21年には福岡県に当園の建物はスプリンクラー設置対象の建物に当たるので、補助が出れば設置したいという書類を提出しました。福岡県の方からどのような回答が来るのか分かりませんが、スプリンクラー設置に対する国からの補助金が出れば実施する方向で進める予定です。
《 結 果 》
平成21年には福岡県に当園の建物はスプリンクラー設置対象の建物に当たるので、補助が出れば設置したいという書類を提出していましたが、これが受理されていなかったので、福岡県に相談に行った際に、平成22年度に再度申請を行う事にしました。その結果、23年度事業を前倒して22年度内に(平成23年3月31日までに)工事を済ませる意志が当園の方にあるのかとの確認がありましたので、実施の意思がある事を回答しましたところ、平成22年度内に工事を完成する事になりました。平成23年1月から工事が始まりましたが、途中、3月11日の東日本大震災が発生し、機械や材料が入らないのではと危惧されたものの3月31日ぎりぎりで工事が完成いたしました。
〔当初計画〕
〈8〉生ゴミ処理機の購入検討
厨房から毎日生ゴミが出ますが、この分を処理するために現在までは、水切りをして
ビニール袋につめて、ゴミ回収日に出しています。 生ゴミを荒らす烏や犬類の動物
の食い荒らし等に気を配りながら、回収当日にゴミ出しをしています。しかし、環境
問題を含め、学園内で処理できる方法として生ゴミ処理機を購入し、処理したものは
園芸班等で活用したいという考え方もあります。
《 結 果 》
平成22年度は、今まで通りの方法で、直方市のゴミ回収日にゴミ処理をして行きました。
〔当初計画〕
〈9〉将来的に歯科診療室をどのように考えるか。
現在、歯科治療を学園内で実施していますが、機械が古くなってきています。措置制度の時には学園側が全て考えて行くという事になっていましたが、現在の障害者自立支援制度の下では、病気に対しては入所者の自己負担という考えが基本にあります。ただ、昨年からの社会福祉の動向は新聞やマスコミ関係でも言われているように、障害者の自己負担分の軽減という部分の話のみが一気に高まりました。
今後起きてくると思われます歯科治療機械の買い替え等の問題についても、学園独自で新たな歯科治療の機械を買い替えることが妥当であるのかといった問題が発生してくると思われます。今後とも充分に検討して、具体的に考えを進めて行かなければならないと思われます。
《 結 果 》
平成22年度の治療時に、歯科治療台を動かすコンプレッサーの調子が悪くなりましたが、業者に来て貰い修理してもらいましたところ、平成22年度末までは使用できました。
〔当初計画〕
8) 平成22年度職員研修計画
平成21年4月より新体系に移行して、支援員を平成21年1月に1名、平成21年の4月から7
名の支援員を採用しました。また、平成22年度も1名の支援員を増員する予定です。
重度、最重度知的障害をもった入所者に対し、充実した支援を提供するためには出来るだけ多くの職員に対し、研修の機会を沢山持ち質的な向上を図りたいと考えています。
平成21年度に政変が起き、民主党が与党になり、障害者自立支援法を廃止して、新た
に総合福祉法を成立させるという事になっていますが、現在の新法とは違った体制に
変わって来るであろうと予測されます。 移行して間もなく更なる改革が進められると
思われますが、どのように時代の流れが変わろうとも、なすべき事は進めて行かなけ
ればならないので、どのような場面においてもすぐに対応できるように、また専門性
を高める理由からも、各関係機関の開催する研修会や教育行事等に積極的に参加させ、
職員一人ひとりの質の向上をはかり、学園としての社会的立場から、知的障害者福祉
分野から社会福祉全体に対して、福祉向上のための一石を投じる事が出来るような存
在施設であるように努めて行きたいと思います。
研修内容
1〕福岡県社会福祉協議会主催による各種研修会
2〕全国社会福祉協議会および異種開催の各種研修会並びに通信教育及び資格認定講習会 等
3〕全国知的障害者福祉協会主催による、各種研修会等。
4〕社会福祉関係機関より案内を受けた各種研修会のうちで、内容を検討し、当園に必要と思われる内容を取捨選択し参加。
5〕海外研修
国及び各福祉諸団体が主催する海外研修に参加させる機会があれば機会を与えたい。知的障害者福祉の向上につながるように考えて行きたい。
また、目前に迫ってくる加齢化、高齢化に対する内容に対応できるように備える。
6〕その他
《 結 果 》
平成22年度に入り、支援員が1名退職しました。その後、1人を補充しましたが、体調を壊し、また退職するといった事がありました。しかし、他の職員に関しましては中堅職員の研修、管理者研修等を福岡県主催の研修会、全国社会福祉協議会、県社会福祉協議会、全国知的障害者福祉協会、県知的障害者福祉協会、その他主催の各種研修会・2/4-2/6 会場: 大津プリンスホテルで開催の第15回アメニティフォーラムに職員2名が参加したり、更に民間施設職員海外研修・調査で職員1名を 北アメリカ班(9/11-9/25)に参加させることが出来ました。加えて平成22年度・第39回海外研修生選考試験に女子職員1名が挑戦しましたが、平成22年度は惜しくも選考から外れました。
9) 職員の健康管理
〔当初計画〕
職員全員の健康管理については、年1回実施予定。ただし、夜勤勤務をする職員のみ、年2回の法定健康診断が必要となっています。年齢が35歳以上に当たる職員については、成人病検診の内容までを対象として進めます。
検診の結果、少しでも異常の出た職員に対しては、日常から健康管理に留意させながら対応するようにしています。また場合によっては保健婦指導を受けるようにさせたり、本人の症状に対しては、より早めに治療に行くように助言したり、健康管理に努める事が出来るように配慮して行きたい。
《 結 果 》
職員に対する法定健康診断を行いました。
精密検査という事で数名の対象職員が出ましたが、再検査の結果は異常なしという結果でした。
また、夜勤に入る支援職員の検診が年2回となっているために、平成22年度は2回実施しました。