平成18度鷹取学園          

入所者支援に関する報告書

                                 

                                                           鷹 取 学 園

〔当初の計画〕

はじめに

平成15年度より始まった支援費制度が3年を終え、平成17年の1030日の衆議院での法案通過を経て障害者自立支援法が成立し、平成18年度より実際に開始されるという流れになっています。身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、精神保健福祉法が一本化された新たな新法のもとでの社会福祉事業が展開されるようになります。現在まで障害種別ごとに分立していた33種類の既存施設・事業体系を6つの支援活動に再編し、一日の区分を日中活動と居住支援というようなノーマライゼィションの考え方そのものとして実現させ社会福祉事業を形作るというあり方を現実化するように進められてきました。 支援費制度からの考えに基づき、園生は学園の利用者として、当法人の理事長と契約を行い、福祉サービスを受ける立場にあり、施設はサービス内容を提供する立場で、対等の関係で福祉を進めるという方向で進められます。

契約により、今まで行ってきましたサービス内容に対し、一線を引いて施設側が提供するサービス内容と提供しないサービス内容をはっきりさせ、契約上で施設側のサービス提供内容以上のサービスを本人が希望する場合は、そのサービスは希望者本人の負担により行われますという様になり、双方に担うべき分担の所在をはっきりさせ、今後のサービス提供を進めて行くという方法で展開されていく様になりました。

各施設の経営に対しては、自分の施設は自分の施設の運営計画と方針に基づき、今までのように行政依存型ではなく、民間企業的な位置付けで、自己の責任において経営していくということになっています。

当園のように重度、最重度の知的障害を持って生きていく人達に対しての福祉サービスは、どのような体制になろうと園生(入所者)一人一人が将来に向かって安心して、明るく、楽しく、快適に過ごせる生活の場所を確保し、入所者の生活を守っていくという方針は今後とも変わることは無いわけです。

ただ、重度、最重度の知的障害を抱えた上に、加齢化による医療問題が加わった場合の対応については、現在の障害者自立支援法にはその具体性がまだ示されていません。恐らく、介護保険制度との一体化の中で、今後、この部分に関しての解決策を見出していく事になるのではないかと予想されます。

しかし、その様になったとしても、当園の対象者に対する高齢化対策は、現状の介護保険制度で進められている対応では恐らく不可能となり、更なる次の段階での問題点として現れてくると考えられるところです。

通常であれば当事者が発言するところでしょうが、重度、最重度の入所対象者の場合は、本人達ではできませんので、家族が本音を語らなければならないと考えられます。また、長い知的障害者の歴史の中で他の障害者の立場と全く違う部分としては、当の本人達が自分たちの意思をはっきりと全面に出せないという大きな障害です。実際のところ、家族が実際に本人の意思を代弁できる立場ではなく、あくまで家族の立場からの判断とか考えが、本人を代弁しての形にしかならないといった状況にあるからです。 本人達が自分達の意見をいえないところに知的障害者福祉がなかなか進展しにくいといった難しい問題が残ります。

平成18年度も、重度、最重度の知的障害者を支援していく立場から重度知的障害者の障害程度に応じたその人なりのライフステージをシュミレーションして、将来的な福祉のあり方について施設現場からの声を上げていくつもりです。

今まで当園が手がけてきた、ノーマライゼィションの考えに基づき、昼の「作業・訓練域」と夜の「生活域」を区分し、3つの生活棟をユニット型で運営しできる限り一般家庭に近い環境に設定して、「働く時間」と「家庭生活」といった時間区分での方法が、具体的に法的な枠で認められ、平成18年度より実施されていくという事になりました。

「楽しい生活環境作り」を目標に、生活の質の向上に目標をおいて、平成18年度も進めて行く計画です。

精神的な安定につながる作業・訓練を提供し、それが個人の生きがいにつながるようになり、重度、最重度の知的障害者には難しいといわれています自主性とか自発性といった積極的行動が増進するように支援して行きたいと思っています。

当園の平成18年度支援内容については、後述の様な具体的計画で進めていく予定です。

 

〔結 果〕

障害者自立支援法が平成184月より開始され、10月より本格化するはずであったはずが、知的障害者の障害程度区分調査については、実際に調査してみて、知的障害の障害特性を現すことが出来ないような評価項目でしかなかったために、日本全国から調査に関する見直しを迫られて、今から再度3年を掛けて、知的障害者の障害特性を現せるように再出発する状態になっています。

当園も重度、最重度の対象者が多いものの新制度への移行は平成21年度と目指してはいるものの実際には、入所者個々人の障害程度区分がはっきりと出てからでなければ新体制への移行は難しいと判断するに至っています。

しかしこのような施設の形の問題は兎も角としても、現実に生活しています入所者の方たちへの支援は、怠るわけにはいきませんので年度当初の「どのような体制になろうと園生(入所者)一人一人が将来に向かって安心して、明るく、楽しく、快適に過ごせる生活の場所を確保し、入所者の生活を守っていく」という方針を柱に、平成18年度の支援内容を展開してきました。

 

平成18年度 支援方針

【居住(生活)支援と日中活動(作業・訓練)支援に関して】

〔当初の計画〕

《1》       居住(生活)支援について

居住支援(生活の場)については、本人が精神的安定を保てるような対人関係を重んじた部屋編成で実施していきます。

長期学園生活を行うといった視点から、部屋が二人部屋の人、三人部屋の人、四人部屋の人となっているために慎重に人間関係を考えて決定します。 施設という限定された生活空間域の中に於きまして、少しでも一般家庭的な生活に近い感じに位置づけていくよう努力していきます。

支援(処遇)内容に対して更なる見直しを行い、施設生活の質的向上を図っていくところです。

居住している生活空間がいつも新鮮に感じられるように環境変化につとめ、それに順応できる生活が出来るように方向付けして行きたいところです。

 

〔結 果〕

入所者の対人関係を重んじた部屋編成により、居住(生活)支援については、落ち着いた時間の流れの中で安定した生活の場を提供できたと評価したいところです。

 

《2》       日中活動(作業・訓練)支援について

〔当初の計画〕

班のあり方について八つの班の中から、アロエ班、園芸班、陶芸班は一般社会に通用するような製品作りに近づけるといった取り組みを考え、製品の数に対する期待は望めませんが、平成14年度から園芸班が販売する直方古町で五日市販売のほか、十五の市、二十五の市を平成16年度まで続けました。そのほか、3ケ所の直売所においても、自分たちが栽培した切花や花苗を販売できました。地域の方々が園芸班の作った花を買っていただく様子をみて、一般社会の中で自分達の働いている仕事が役立っていると実感させる事ができたことは大きな成果につながっていると思います。

平成17年度より、直方古町での販売を中止して、イオン直方店様のご協力により毎週土曜日に作品販売をさせていただきましたが、平成18年度も販売を継続し、更に、生産量や品質の向上に向けて充実した日中活動が提供できるように進展させたいと思っています。

日中活動(作業・訓練)支援は、できる限り実社会に近い状態の中で色々な経験をさせながら、新たに入所者一人一人の社会適応能力を開拓し、少しでも進歩できるように進めて行けるように努力いたします。

〔結 果〕

各班とも年度当初の計画に沿った形で、各班の特徴を生かした班運営が出来たといえます。社会情勢により、作品として出来たものを一般社会の中でいかに使って貰うかという点では、かなり難しい厳しい時代になったといえます。

施設で作られたものだから、どちらかといえば始めから質が悪く、価格も安いといった見方がどうしてもさきになっているようで、園芸班に関して言えば平成17年度よりも生産量は多くなっているものの、なかなか収益が伸びないといった点は否めませんでした。

 

《3》       学園での生活記録及び各家庭への個人情報の開示について

〔当初の計画〕

平成4年より処遇現場にパソコンを導入し、日誌記録をパソコンデータとして活用し始めて、満14年が経過しました。一人一人の学園での生活状況が詳しく記録されています。インターネットを利用していただければ、各個人毎の学園における生活の様子が、家庭において確認できるようになっています。開かれた情報の提供ができるようになっているのですが、他の入所者の名前が日誌に載る場合には、その人個人の機密情報を守る為に、名前の部分は黒で塗りつぶされています。インターネットを活用しての各家庭への個人情報を提供するようになった当時は、3家族が活用されていましたが、現在では13軒の家族がインターネットを利用して、家族の学園生活の様子を把握されるようになっています。勿論、個人情報であるため家族だけにしか分からないようなシステムとなっており、個人のプライバシーは絶対に守らなければならないので、セキュリティに関しましては十二分に配慮しているところであります。保護者の皆様からの反応は、「家族に取りましては、大いに安心できる」と喜ばれています。 

今はまだ夢の話になるかと思いますが、将来的にはパソコンに、デジタルカメラによる写真やビデオ映像や、また、CD−ROMに保存されているデータなどがありますが、これをご家庭に情報提供できるようになればと願っています。記録画面の活用、入所者の声等の記録等がインターネット上で簡単に出来始めれば、個人の楽しい学園生活をお伝えできると考えております。この点に関しましては、まだまだ問題点が多く、今後の課題となっています。

〔結 果〕

日誌記録を活用して、インターネット利用により、各個人の学園生活の様子を家庭で確認してもらうシステムに関しては大いに活用していただいているようです。ご家庭の軒数も13軒が16軒になり、質問があれば電話で内容確認があり、保護者と学園との対話も確実な線で実施できていると考えられます。

 

1、日中活動(作業・訓練)支援に関して

〔当初の計画〕

平成18年度より、障害者自立支援法の考えに基づき、重度、最重度の知的障害を持っていても、個人個人の持っている色々な能力に応じた、日中活動支援を行います。作業能力が幾分高い人達には、社会に対し少しでも本人のもてる能力をフルに発揮できるように仕向けてやる態勢で進め、できる限り社会参加できるように仕向けて行くという考えで進めます。 

作業班の形としては、作業指導・機能回復作業指導(機能回復指導班を機能回復作業指導班の中に含めて考える)の2区分体制の考えで進めて行きます。

 

  作業指導部  ‥‥‥‥‥    作業指導班(アロエ、園芸、陶芸)

機能回復作業指導部 ‥‥    軽作業班(染色、和紙、手工芸)

                  ‥‥   機能回復作業指導班ピンチホルダー機能回復指導班

 

作業・訓練班編成においては、作業能力及び各人のもつ精神的、身体的ハンディキャップ等を充分考

慮します。

作業能力の低い人と作業能力の高い人が混合で作業を行った場合は、職員の手が作業能力の低い人達の方に時間を取られてしまうため、作業能力のあるグループの人達の足引っ張りとなり、仕事が進まなかったという過去の経緯から、このような状態に陥らないように充分に配慮して進めるようにしている。 また、逆の形の場合もあり、幾分、作業能力の高いグループの中にあって、作業内容が変更になった時とかに、その作業について行けなくなるような場合が生じる時には、その対象者が、グループ活動の内容から能力的に押しつぶされてしまわないように充分配慮していく。

本人の能力と障害に配慮した仕事内容を無理なく提供し、自信を持ち、作業に対する充実感と満足感を味わう事ができるようになることを目標にして進める。

能力に応じた機会均等の作業・訓練を支援することにより一人一人の自立領域が少しでも伸展するように進めていく。

平成18年度の各班の支援計画(目標)及び個人の支援目標を設定するに当たり、前年度の作業・訓練結果を考察しつつ、年度ごとの成果の推移を比較検討しながら、平成18年度の計画を(目標設定を)立て、実現できる様に進めて行く予定です。

しかし、機能回復訓練班のように数値で目標を現すことの困難な班もありますが、生活支援においては目標項目を絞り、月別チェック表の纏めにより回数や年間トータルの変化を把握しながら、前年度との比較において内容の変化を把握し、段階的に目標基準を上げて行き、可能な限り数値表示で表現できるような方法でもって、変化を把握しその資料に基づいて具体的な形で、段階的に実現できているのかを確認しながら、少しでも向上できるように進めていく様に努める。

数値に置き換える事の出来ない難しいケースについても、前年度実施内容と比較することにおいて、支援内容の推移を追えば、園生(入所者 )のさまざまな変化が掴めるので、少しでも可能な限り生活の質を高める事が出来るように努力したい。

具体的な形としては、前述したように平成17年度同様に、作業・訓練の内容を【1】作業指導(支援)部と【2】機能回復作業指導(支援)部の二つに分類して行く事とする。

更にこの二つの区分を細分化し、8班の特色を持った班活動を稼動させる方法で進めて行く計画です。更に詳しい説明は下記の説明となります。

 

【1】作業指導(支援)部

作業指導班を3班設けます。作業指導班は当学園にあって、作業能力としては当園の中で幾分程度の高い人達のグループとし、金銭的な目標数値にはこだわることに繋がらないにしても、班そのものが年間に努力した結果と、各班においてどの園生(入所者)が個人的に何を何個作ったかといった経過を把握し、数値の変化に目を向け、本人が自覚できるような確認方法があればその方法を採用し、個人個人の意欲向上につながるように心がけて進めていくつもりです。

能力以上の無理なことは、精神的に混乱を起こさせるため、パニック状態が起こるような事態に向けないよう充分に注意して取り組んでいくつもりです。 取り組んだ時点よりも少しでも向上させることができるよう進めていきたい。作業指導(支援)班の内容としては@園芸、Aアロエ、B陶芸3がこれに当たります。

 

【2】機能回復作業指導部 

機能回復作業指導部は細区分として軽作業と機能回復指導の2つに区分します。

これらの班の存在意義は、始めから金銭的数値目標の対象となる班ではなく、当初より情緒安定や集団生活への適応が可能になること、欲を言えば本人の生きがい等につながるようになればよいといった点を主眼に置いて進めて来た班です。個人個人が少しでも自立できるように、良い方向に変化して行く事が目標でありますが、指導・訓練する職員がどのような数値目標をたてることが出来るのかといった点が課題であると思われます。この課題は大変難しいと思われますが、ある園生の変化する状態を記録として残す事ができるならば、重度、最重度といわれる知的障害を持った人に対する支援のあり方に光が見えるといえます。具体的な方法論を考え出していく事が、職員自体の大きな仕事となり、もっとも重い知的障害を持った人達への処遇技術となり、ひいては重度、最重度の知的障害を持つ人達の人生そのものにも大きく役立つものへ進歩して行くといった可能性を秘める大変貴重なことでもあるのです。

軽作業染色、D和紙、E手工芸の三班です。機能回復指導Fピンチホルダー班とG機能回復指導班8班とします。

 

班にはそれぞれの特徴があり、特に和紙班は自閉症、統合失調症、興奮型の性格といった精神保健的問題を抱えた人達が多く、先ずはパニックを抑えることを目標に、精神の安定を目指すことから始まります。次に日常生活をしていく上で、常時、情緒の安定を保持できるようにしていくことを目標におき、進めていますが、特にこの班は精神科医療との兼ね合いが強く、嘱託医の糸井孝吉先生の治療が並行していなければ難しいところです。その様な班として存在しています。

機能回復指導班は当園の中でも、特に最重度の知的障害をもった人達の班であり、健康維持と生活全体に対しての管理の必要な班です。学園生活をいかに旨く維持・継続して行くための支援を行っていけるかという使命を持って設けられている班です。

〔結 果〕

当初の計画通りに1年間の流れを通すことが出来ました。

各班ごとの特徴をそれなりに遂行できました。ただ、当初の目標に対する結果につきましては、目標数値を低く定めていて、極端に進歩があったように見える班があったり、逆に目標値には届かない数値が出たりと、結果としてはさまざまでした。

 

◎◎◎◎

2、居住支援(各ホーム)に関して

【重度の入所者に対する支援内容】

〔当初の計画〕

平成7年度より、ノーマラィゼイションの考え方を生かし、各棟・各部屋を番号呼称ではなく名称で呼ぶ方法で進めてきた。

入所者の平均IQ20の最重度といわれる知的障害を持っている人達の、施設での集団生活を振り返った場合、当初は多くの問題点を抱えていた対象者も、施錠のない自由な生活空間の中で、のびのびと生活してきた過去23年間の施設生活経験で、それぞれがそれなりに学園生活を上手に送れるようになった。

昨年の支援費制度の出発で、知的障害認定区分上でも76名中、71名が重度・最重度のAランクと認定され、残りの5名がBランクと位置づけられました。(療育手帳の判定区分では、Aが75人、Bが2名という内容です。)

最重度の知的障害をもつ入所者が一般的な知的障害者施設の運営形態で、25年間生活できて来たということがどんなに大変なことかについては、知的障害者入所施設に勤めた事があるの経験者でなければピンと来ない感覚であるかもしれません。そして、事実、重度の知的障害を持ったお子さんの保護者が沢山見学に来られ、鷹取学園の重度知的障害児・者の処遇方法を見られて、重い知的障害者でもこんな方法で施設生活が可能であるといった、現実を確認して、全く希望や夢を持てなかった事に対し、何らかの形で、少しでも「夢」と「希望」を持って帰られた方々の姿がありました。 今後とも、このような支援内容を将来にわたって提供できる施設でありたいと願っていますし、自己評価としてもかなり高い評価をしたいと自画自讃したいところであります。

鷹取学園がやってきた実績は、重度知的障害者に対しても、ノーマラィゼイションの考え方を支援の柱として、具体的に運営に生かしてきた結果であり、今後ともこのような方法を社会に啓蒙して行くことが、鷹取学園に与えられた使命であるとも考えられます。

重度、最重度の知的障害を持った本人とご家族の皆様が、人生に対して少しでも希望を持ち、前向きに生きようとする考えを持てることは、何よりも大きな仕事であると思っています。

繰り返しますが、当園のして来た活動を今後とも社会に向けて啓蒙し、他の知的障害者福祉の現場でも生かされるようになれば、今まで彼らを受け入れることを敬遠されてきた人達に対し、支援する目を違った視点から見る事になれば、より多くの重度知的障害者に対する受け入れ場所ができるのではないかと期待するところです。

 

〔ホームについて〕

ホーム運営に関しての説明としては、一人のホーム長統括がいて、その下に各ホーム毎に1名のホーム長が合計3名置かれています。各ホームはミニホーム単位に細分して運営されています。

ミニホームは2クラスか3クラスでもって相互に協力しながら自分たちのホーム運営を進めます。

また、平成15年度からは、各人が自分の部屋といった感覚を持てるように、今までよりさらに精神的な安定ができる環境設定をした方が良いとの考え方に基づき、各ホームの人間関係とホームの環境整備に力を入れたホーム編成を行いました。平成18年度も17年度同様に、さらに落ち着いた生活環境を作る計画で施設内での対人関係を見直しながら、同室者にはお互いに気の許しあえる相手を選んでやる事に心がけて進めつもりです。

平成18年度も、入所施設の中で、「ホーム」という家庭の状態に近い生活環境を確立していくことに重点を置き、仕事場である作業場所(指導・訓練)との区分を、はっきり理解できるよう方向づけ本人達の生きがいになるような学園生活の内容を考え、個人目標を設定し目標に沿った具体的方法で個人ごとに対応していきたい。

 

〈ホームの追加説明〉

(平成7年度より開始され、平成8年度には、日中の作業・訓練時間帯には各ホームには戻らないという一般社会の生活形態に一歩前進できた。 この方法が全体的に習慣づき、生活帯にメリハリができたといえる。

成果として現れた事は大きい。平成18年度もこの方法ですすめていく予定です。

 〔注〕平成6年度まで、午前の作業後に、作業服を居室で平服に着替え、食堂に来て昼食を取るという方法を とっていた。平成7年度からは一般社会で取っているような会社勤めの人と同様に、日中は仕事着(作業着) のまま、昼食を取るという様にした。)

〔結 果〕

3つのホームとなっているが、それを男子だけのホーム、女子だけのホーム、男女混合型のホームという特徴に加え、各ホームを更にクラス単位に区分し、1クラス毎の担当者を貼り付け、きめ細かな支援が出来るように組み立てている。担任が宿明けや振り替え休日でいない場合は、担当者を2クラスから3クラスの複数クラスとし、お互いの担当者が協力し合ってクラスを支援していくという方法で、入所者への世話が充分に届くように形作った方法で26年間継続できた事は、入所者の精神的な安定という面ではかなり大きな力を発揮してきたと思われる。昼間の作業と夕方からのホームでの生活は、施設内という限られたスペースではあるものの、一般社会の人たちの生活パターンに近いものとして大きな意味をもたらしたといえる。ホームでの集団生活における人間関係をスムーズに運ばせるための支援職員の仕事は大変であるが、各ホームの中でケース会議を開催しながらお互いの協力の元にホームを落ち着いたアットホーム的な温かい環境に設定できるように努めた一年でした。

 

作業・軽作業及び機能回復指導について  

〔当初の計画〕

 

訓練形態に関する詳しい説明

作業・訓練の形態を〔T〕作業指導部〔U〕機能回復作業指導部というように2分化し、下記の様に進めることは上述の通りです。

更に〔T〕作業を4班(@園芸班、Aアロエ班、B陶芸班)とし、〔U〕機能回復作業指導部を、1) 軽作業の3班(C染色班 D和紙班 E手工芸班)と、2) 機能回復指導の2班、Fピンチホルダー班、G機能回復指導班に分けるという説明も上述したとおりです。

作業能力別、障害別、危険に対するリスク度等に配慮し班編成を行う。計8班で構成し、訓練・指導に当たります。

以下、指導部の概要を説明します。

 

〔T〕作業指導部3班(@園芸班 A農耕班 B陶芸班)について

当園の中では、作業能力がそれなりにあると思われる園生を、能力に応じた作業訓練班に振り分け、各作業班の中で本人に適した作業場と持ち場に配属します。

園生の作業能力については、一人で多く分担をこなしていくだけの能力が弱いため、理解力に欠け、応用力に欠ける事が多いため、作業工程を細かく区分し個人個人の持つ能力を絞り込み、作業工程の適所に配置するという方法を用いる。この方法により班の作業の流れができ、作業工程の構造化を可能ならしめ、自分達が製品を作っているという自信と実感を持つ事ができ、ひいてはそれが情緒の安定につながり、学園生活の充実につながるように導きたい。

また、個人的な生きがいにつながるようにするため、個々人の持つ能力を充分に発揮させる事が出来る目標を設定します。

 

〔U〕機能回復作業指導部

1)     軽作業3班(C染色班 D和紙班 E手工芸班

2)     機能回復指導2班 Fピンチホルダー班 G機能回復指導班の詳細説明は以下のようになります。

 

1)軽作業3班(C染色班 D和紙班 E手工芸班

作業班に所属するには、体力的に作業能力的には難しく、不適と解されるメンバーで構成する。精神障害、身体障害、行動障害といった面を配慮してグループ設定を行い教育、指導にあたる。

重度知的障害を持つ園生の作業能力は、一人で多くの分野に関する理解を行い、処理するといった能力が著しく落ちるし、応用力にも欠けているのが特徴です。

このため作業工程を細かく区分し、個人個人の持つ能力を選別し、適材適所に人材を配置し、作業工程を設定し、本人達の自信養成につながるような作業の流れを作るように工夫します。

 

2)機能回復指導2班について

Gピンチホルダー班、H機能回復指導班については、当園の中では知的障害としては最も重い最重度者のグループで構成される。

情緒面の安定を図ることが大きな柱となり、生活面の自立に対する教育、指導を行う。基礎体力の維持及び養成に努める。健康管理についても充分なケアを図る方針で進めます。

 

〔結 果〕

各班ごとの年間目標に添った作業支援を実施することが出来た。

 

2)作業指導部3班の説明

以下、作業指導部に所属する各班の内容説明を行う。

 

〔当初の計画〕

@園芸班(職員3名〈男2 女3、パートの女子職員 2) (園生11名〈男8名、女子3名〉)

 その他、学園の周囲にある花壇に花を植え付ける苗栽培を行い環境整備に当たったり、他班にも花苗を提供し、環境整備の一端を担って貰えるように進めます。

園内の花壇管理を班で行うことにより、作業意識を持たせ、共同作業を可能に導くといったことに結び付けたい。

平成17年末に農耕班の職員が辞職したため、農耕班の園生が園芸班に加わる事になり、引き続いた形で平成18年度の園芸班に留まる事になりました。この班の所属園生は、癲癇発作のある人・行動の鈍い人・分裂症を持った人と多様であり、作業に余り関心を示さない人達であったのが、平成16年度にはそれなりの分担をこなしてきた。作業対象は理解しやすい鉢やポットといった、小さくて狭い鉢物等に限定してやってきたが、今後とも判断しやすい作業内容を提供するという方法で取り組んで行きたい。

少しずつではあるが、作業に対する意識が芽生え、単純作業に関しては板について来た。

平成18度も更なる進歩を期待している。花作りに加え、野菜苗作りにも挑戦し、新入グァーグァー市場や名水市場等の直販所及びイオン直方等で作品販売を行い、外部とのかかわりにおいて、更に作業に対し興味をもたせ、一般社会に参加できているといった満足感が持てるようにつなげて行きたいと計画しています。

 

≪園芸班の今までの流れ≫

平成11年度より、ビニールハウス内での切り花栽培に特に力を入れるようになった

平成13年度からは、経営内容を拡大化し、収益の上がる花ものの栽培を行った。しかし、一年目であったため売上げは伸びたものの、生産費用とのバランスにおいて、仕事は頑張ったものの、結果として収益にはつながらなかった。

平成14年度は、切花栽培物を追加した。

平成15年度は、今までの努力がようやく見え始めた年となったので

平成17年度も平成16年度同様に花苗作りを中心に、鉢花栽培を行うが、平成16年度の経過から見て切花に力を入れていたのを平成17年度は苗ものを中心に進めていく予定である。花苗につ いては、地域生産者として同業者から一応認められる存在になっている。

鉢植えに関しては、園生が作業に慣れたせいと、パートの職員が平成15年度から入るようになったために、数量を増やして行けるようになった。

切花栽培に関しては、平成12年度に大型の鉄骨ビニールハウスを建て準備に当たり、平成13年度はトルコ桔梗を中心に栽培を行った。平成14年度はシクラメンの栽培も加わった。平成15年度から一般花卉生産者に近い栽培方法を取り入れ、少しでも園生の能力を前年にも増して発揮できるように計画したことを平成17年度にも継続してきた。

〔結 果〕

園芸班は本年度も、花を中心に栽培、販売していたが、やはり花に対する需要が少し落ち目になったのか、販売において伸びが少ないとの判断から、野菜栽培を組み込んでみる。収益率も花より野菜の方が良く、例えば花を夏場に出荷することは難しいことであったが、野菜類に変えて胡瓜栽培を取り入れることで、花の収入が望めない夏場の期間に、それなりの収入につながったことは大きな成果であったと思われる。園生は土入れ器具の導入で、ポットへの土入れから、土の入ったポットを花苗植え付け場まで移動するなど、新しい作業工程ができ興味を持って取り組めるようになり、ポットへの土入れ作業が園芸班の花苗つくりのベースとなっており、昨年に比べ10,000を超えるポットの数を仕上げるようになっている。ただ、作る栽培量に対し収益が思うほど上がらなかった事が平成19年度の課題になると思われる。

 

Aアロエ班 (職員2名〈男1、女1〉)  (園生6名〈男3名、女3名〉)

〔当初の計画〕

アロエ栽培(ハウス管理も含む)と、アロエ葉を収穫する事から、加工段階までがアロエ班の作業内容です。この班は、食品を加工する班であるため、衛生面に気をつけなければなりません。班に所属する園生もその様な対象者を選ばなければなりません。 重度の知的障害をもっている人でも衛生的な面できちんと指示に従える対象者がこの班に所属しています。

完成した製品は雑菌検査等を行い、食品であるために衛生面には細心の注意をはらい品質の向上に努めています。

できあがった製品の販路確保に心掛けていますが、どちらかといえば、生産量が注文量に間に合わないという傾向です。

販売という方法ではなく、頒布といった方法で進めていますので、製品の金額もそれ程、値段の張るものではありません。 決まった広さの連棟型のビニールハウスで栽培していますので、栽培量に限界があり、生産量が上がらないと次には進展しないといった事もあり、今後は量の増産も視野に入れた方向で進めなければならないと考えているところです。

現在の製品は、@100%アロエ粉末、Aアロエ乾燥葉、Bアロエウーロン茶の3種です。以上の様に、アロエ班作業の説明をすれば、@栽培、A収穫、B加工、C販売という事になっています。

今後は、キダチアロエを原料とした新しい製品作りの挑戦という課題にも挑戦する予定ですが、これも、なかなか難しい課題です。

平成18年度の目標の詳細は、アロエ班の年間計画書の中で説明をしています。

アロエ班の作業室の前にあるビニールハウス内には、平成4年より集め始めた世界のアロエ種の珍しい品種の鑑賞栽培をしています。

〔結 果〕

平成17年度より、話のあっていた鞍手の直販所の「なのはな畑」が平成18年度よりオープンすることになり、販売所にアロエ製品を出されてみてはとの声がかかったものの、現在直販所に出している品物の数量を更に増産するといったアロエ製品の増産が望めないことの理由でお断りをする。平成18年度の班としての結果は、アロエ栽培に対する職員の経験不足から、アロエの畑作りが遅れ、苗作りも遅れてしまった。この二つの行程が遅れる事はアロエが育成できず、これから先の2から3年に渡り遅れが出るということになった。生産量もそれほど伸びず、注文は来るものの製品そのものも不足気味での対応となり、余り良い結果ではなかった。園生の技術面は安定した状態にあり、意欲を持って取り組んだといえます。平成18年度の反省としては、製品を作るための原材料となるアロエそのものの栽培に対する基礎的な部分での失敗が大きかったと思われます。

 

B陶芸班 (職員2名〈男1、女1〉)  (園生7名〈男4名、女3名〉)

〔当初の計画〕

この班の成立については、本来的には共同作業を行う事には向いていない人達で、自分の力で何かに挑戦していくといった対象の園生を中心に出発した班です。 現在では、かわらけ作りや干支の置物つくり等で流れ作業的な共同作業が入っています。その中でも分担内容をきちんと決め、自分の仕事としてやるべき内容の分担をはっきり決めており、自分のしている作業が何であるのかが把握できるようにしています。

製品作りに必要な各種の機具(機械ろくろ、電動ろくろ等)、道具(タタラーの使用、流し込み作業、その他の道具)を使用して、多種にわたる陶芸の作品製作を実施しています。

平成16年度の半ばから、磁器作品を加えるという事で専用の窯を設置しました。まだ、本式に稼動し始めていませんが、平成18年度には、絵付けまででき、作品が完成するように計画しています。
平成18年度も大量注文の土器(かわらけ)作りも予定しています。

また、次年度の平成19年の干支は、「亥」であるため亥の置物を手がける予定です。

平成18年度も個人毎に目標ノルマを与え、メンバーの成長を図る予定です。

〔結 果〕

対象園生の技術面は少しずつ向上している。平成18年度はミニ盆栽に目を向け、ミニ盆栽専用の植木鉢をつくり、山野草つくりや寄せ植えつくりをして販売してみた。新たな試みはそれなりの成果につながったものの、山野草等は愛好家にとっては大変価値の高い品物であるものの、一般向きとしてはなかなか難しいものであり、思ったようには伸びなかった。また、干支の置物つくりは、作品の原型つくりに時間がかかり、流し込みの石膏型が出来上がるのに時間がかかったために、製品としては正月前にしか出荷できなかったので、もう少し早めであればそれなりの成果が上がったと惜しまれた。かわらけの注文は直方商工会議所より3000枚だった。過去のように5000枚以上の注文とか、多い年は8000枚といった数であったが、以前ほどの注文は来なくなってしまった。現在はイオンでの販売が主となっているが、なかなか作品の販売は伸びなかった。来年度は作品の内容をもう一度検討し、販売先も考慮しながら、作品つくりを行って行くといったことが必要であると思われた。

 

3)機能回復作業指導部

機能回復作業指導部軽作業機能回復指導の二つに区分する。以下、各班の内容説明を行う。

 

軽作業(染色班、和紙班、手工芸班)

〔当初の計画〕

D染色班 

(職員2名〈男0、女2〉)(園生9名 〈男0、女9名〉)

化学染料を中心に進めています。自然の草や木を染色原料とした草木染めで布を染めます。

手芸的要素を必要とするため、女子指導員2名で作業訓練に当たります。

この班の生い立ちは、女性の中で手工芸に対し興味を持っている人達を中心に始められた班でした。

現在までの経過の中では、絞り染めにずば抜けた能力を持った男性が数年所属していた経過もありました。

現在、この班に所属している園生は、癲癇発作のある人、動作緩慢な人、自閉的な傾向を持つ人、

ダウン症の方が班の構成メンバーとなっている人などです。作業に対しては、ゆっくりとした作業

状態でありますが、こつこつと進めて行く状態で、班活動が行われています。製品の完成数は少な

いのですが、でき上がった刺し子、絞り染めの布は、職員や保護者の協力で製品化され販売されて

います。平成18年度は、ろうけつ染めも挑戦される計画です。

〔結 果〕

班の作品自体の生産量の変化については横ばいの状態であるが、班に所属している対象者の情緒的安定という点においては、大きな成果につながる結果であると思われます。一人ひとりに作品つくりのテーマが与えられて、その人なりのペースで目標に向かって熱心に作業を進めていくという内容は大変意義深いものです。

一つ一つの作品が完成した時に、自分が作った作品を職員や来園している保護者などに確認してもらい、褒めてもらうことでやりがいと達成感を味わっている姿などは微笑ましい限りです。班としての成果は充分であったと思われます。

 

E和紙班(職員2名〈男1、女1〉)(園生11名〈男9名、女2名〉)

〔当初の計画〕

この班は、他害や自傷の激しい自閉症とか自閉的傾向と言われる人達、あるいは精神障害を持っている人達、行動障害を持つ人達で構成されて作られた班で、入所当初にはパニックを起こし、作業にもならない状態の人達が多数でしたが、色々な作業内容に挑戦しながら、現在は落ち着いた状態で作業に取り組むまでに変化している班です。しかし、現在でも時にはパニックにより道具を壊したり、材料の和紙原料を入れた入れ物をひっくり返したりして、思うように作業が進まない事もあります。

作業は、情緒安定を目的として、牛乳パックを利用しての再製和紙づくりと、空き缶潰しの作業を行っています。

手作りの和紙製作では、和紙ハガキ・和紙カード・和紙のランチョンマット、和紙張りの籠類等の製作に取り組んでいます。月単位に製品の質と生産量を把握しながら、班活動の動向を確認しながら進めています。

また、空き缶のリサイクルも兼ねアルミ缶潰しを作業に取り入れています。

平成4年度迄は全く作業に関心の無かったメンバーが、この缶潰しの作業に関心を持ち、2人1組の作業形態で仕事を進めるようになっています。

現在に至り班活動に積極的に取り組むようになった人も出るなど、問題行動の減少につながっていると考えられます。班の成果としては大いに評価される班といえます。

平成18年度も情緒の安定と個人個人の成長につながる作業内容に進歩させたいと考えています。

本人達が携わっている作業の内容をチェックをする方法で、個々人の作業が作品に繋がっていく過程を把握し、その変化が生産数にどのように比例した形で表れてくるかを確認する事で、本人の成長がつかめます。この班の存在意義はおおいに深まるものと思われます。

〔結 果〕

牛乳パックの再生和紙作りは、平成17年までの流れを継続してやってきました。結果としては、季節に応じた絵葉書の絵をどの時点から作り出し、絵付けして販売にまでつなげるかという点に問題があったと思われます。班所属者の技術面はそれなりに進歩しておるものの、その日の状態しだいで変化するという難しい点はクリアーしがたいところです。しかし、それぞれ個人個人の持ち場で、自分なりの仕事をして次の人につなげていくという作業工程が出来上がっており、毎日、頑張れたという結果が出ています。作業場でのパニックも平成18年度は少なく、この点では大きな変化につながったと考えられます。

空き缶つぶし、ペットボトル潰しに関しても、年2回は潰した品物を業者に引き取ってもらい、今まで何にもしなかった人たちが少しでも作業結果を出せるようになってきた事は大きな変化であったといえます。当初の情緒の安定という目標については、それなりの評価が認められるといえます。

 

F手工芸班(職員2名〈男1、女1〉)(園生11名〈男4名、女7名〉)

〔当初の計画〕

平成7年度より新たに設けられた班です。当園の作業指導班に所属するにはかなり無理になる対象者であり、反対に最重度に近い人達に比べるとそれなりの作業能力は持っているといった、当園の中で班の構成をする上で大変難しい対象者の集まった班です。

この班の対象者は、癲癇発作を持った人、常同行為のひどい人、拘りのひどい人、興奮のある人などが所属しています。

現在は、木工製品でインテリア作品等の小型の作品作りに挑戦しています。

平成13年度に、ピンチホルダー班との合同形態で出発した班ですがが、途中よりタイルを使った鍋敷きとか、伝言パネル板等の小品物を作っている独立した班として進んでいます。

平成18年度もインテリアの小物つくりや、なべ敷き等の作業に何かを付け加えられる班になるように挑戦する予定です。

 

〔結 果〕

木工製品でインテリア作品等の小型の作品作りをしたり、ビーズを利用しての作品つくりに挑戦した年でした。健康管理を中心の班とも言える班で、行動的にはかなりゆっくりとした人たちが多く、癲癇発作を持った人、常同行為のひどい人、拘りのひどい人、興奮のある人達を対象に班を運営してきました。なかなか作品につながらないところを、それでも敢えて作品つくりに挑戦し、本人なりの結果を出させるという努力をしてきました。教材という感覚で作った鉢カバーが、イオンのお店でそれなりに製品として出ていることのほうが不思議な位に思えます。個人個人のいろいろな状態の中で無事に一年間を終えることができたといえます。

機 能 回 復 指 導

ピンチホルダー班と機能回復指導班

Gピンチホルダー班(職員2名〈男0、女2〉)(園生11名〈男4名、女7名〉)

〔当初の計画〕

重度の知的障害を持っていると同時に、身体障害を重複している人達を対象に構成された班です。

平成13年度は木製のインテリア製品製作に挑戦したが、結果としては新しい作業への取り組みで物珍しく新たな雰囲気で作業に参加できたという点では良かったと思われますものの、メンバーが自発的に作業の流れに乗って行くということはできませんでした。そこで平成14年度からは、洗濯バサミの組み立て作業に力を入れつつも、班メンバーの加齢化に配慮し、健康管理に重点をおいた日課に変更する。作品作りはゆっくりとしたペースで行われました。平成15年度も平成16年度も、平成14年度の訓練内容と同じ方法で進めました。量の増産に力を注ぐと言うよりも、一人一人の作業分担の変化を追うという点に力を注ぎました。工程毎に個人に合った補助具を考案し、流れ作業のなかに個人個人を組み込み、作業自体が上手く流れて行くように工夫しました。

この方法は平成18年度も同じように継続します。

補助具の考案により、一人一人の園生が自信を持って、自分の作業に自覚を示し、意欲を持って参加できるように取り組ませる予定です。

〔結 果〕

ピンチホルダーつくりと健康管理を目標に一年間を通しての班活動でした。

製品の生産量に関しては余り変化はなく、自分たちのペースで進められました。体力つくりに関しては、歩行を主体においた体を動かす動作を繰り返し実施しました。平成18年度は体育館の使用が可能になったので、雨天に関係なく実施できた事は良かったといえます。

男子の方でダウン症を持った入所者が、1年前くらいから今までになかった様な急に興奮したり、他人の歯ブラシを自室に集めるとうの行為が始まっており、痴呆の始まりかもと思えるような状態にあり、職員全員で見守っている点も上げておきたいと思います。現在は作業に対しては、大きな変化はあっていません。結果としては急変するような良さもなく、悪さもなかった状態で、ある意味では平穏な班の状態であったといえます。

 

H 機能回復指導班(職員4名・男2、女2名)(園生10名・男6名、女4名)

〔当初の計画〕

当園で知的障害の程度としては、最重度のグループで構成されています。平均IQが10前後の対象者で、その上に重複障害を持っている対象者です。平成15年度に行われた厚生労働省の障害区分調査の内容からすれば、50点満点の50点の人とか、50点に近い最重度の人たちの班です。

この班は全国でも珍しい班活動をしている班といえます。

作業・訓練というより健康管理、健康維持がこの班の基準になり、ADL訓練(身辺自立訓練)   

等行っている。 年齢的なことからすれば、訓練というよりもゆっくりとした時間の中で、介護的な支援になって来た対象者もいます。

日課の中で、園内外の歩行訓練を組み込み、体力の低下防止、維持または向上に努めるといった方法が最もベターであると判断されます。

学園の日課に無理なく沿えるように、生活訓練を柱立てに、日課と週課のスケジュールを無理のない内容に設定し、毎日の活動ができるよう職員4名で園生9名を支援する体制にしています。

全面介助の対象者ではありますが、毎日、安全に安心して過ごせる環境を設定できる様に心がけて進めています。音楽を使ってリラックスする時間を作り、情緒の安定をはかる等の取り組みをしながら進めています。作業訓練としては、ビーズ通しを元にした暖簾づくりも継続して行って行きたい。

〔結 果〕

健康管理、健康維持、体力の低下防止、維持と、ADL訓練(身辺自立訓練)、生活面での介護、支援を実施しました。年齢的に考えても、何かが急に良くなるという希望を持てる班でもないわけですが、個人個人の平常の状態に対して、特別に悪い状態にならなかったということが、最大の結果といえると思われます。殆どの対象者が、生活面に対して全面的な支援をしなければならないという大変な班であるだけに、一年間無事に経過したといえます。

 

 

以上の班別訓練の体制は「平成18年度 班別訓練編成」の資料に具体的に表している。

 

4)生活面

〔当初の計画〕

平成7年度に、「男子棟・女子棟・重度棟」の呼称を「○○ホーム」と変更した。特に1234……号室といった数字は、まさに施設的であり、柔らかさがないために、「花」とか「果物」とか、可愛いい動物の名前とか、ソフトな感じの名前に変更した。各ホーム毎に1名単位のホーム長を置き、ホーム長を中心に各ホームの職員が独自に、生活面に潤いを保たせるように運営をして行います。

平成18年度も安心して暮らせる生活の場つくり、個人ごとに楽しく明るく暮らせる時間を提供できるように学園の生活面を充実させていく予定です。ホーム体制の詳細は平成18年度ホーム編  

の書類を参照していただきたいと思います。

今まで同様に、職員の宿直明けを考慮したミニホームの構成としている。具体的には、各ホームを23人単位の複数担当者で見ていくように進めて行きます。

日常生活面における個人別の年間目標をたて、木目細かな身辺・生活面でのお世話をホーム毎にしていくという方法をとります。(20名から30名弱程度の3つのユニット型ホーム)

各ミニホーム担当者が各々の部屋の運営・管理に当たります。ホーム全体の環境整備を各ホーム長が責任をもって守っていきます。

各ミニホームの担当者は自己に任せられたミニホームの保持・管理をするだけでなく、ミニホームが所属しているホーム全体の園生の世話を他のミニホームの担当者と共に協力し、ホーム長を中心に各ホーム毎の特長を生かし運営にあたります。(ホーム区分:プロ野球ホーム→男子のホーム、ディズニーホーム→女子のホーム、フラワーホーム→男女混合ホームとなっている。)

園生にとって、楽しく安心して生活できる場所作りを行います。

〔結 果〕

当初予定の体制で大きな問題もなく無事に各ホームとも一年を経過することができました。各ホームの入所者の人間関係に重点を、怪我、病気の見守りができたことは、大きな成果であったといえます。

 

○学園預かりの金銭管理についての報告

1、障害者基礎年金預かり者について年金の管理

現在16名の入所者の障害者基礎年金預かり依頼を受け、学園で管理している。障害者基礎年金預の預かり時に支出に関する指示書を預かっているので、内容通りに本人に必要な費用を支出し、結果を保護者等に確認していただくという方法で、平成18年度も障害者基礎年金預の管理を実施した。

 

2、ホームでの小遣い管理

各入所者とも自分では小遣いに対する管理ができないために、ホームの担当職員が小遣いの管理をおこなっている。各担当者が管理している内容に関しては、毎月保護者に確認してもらっている。また、各担任の管理状況に関しては各ホームのホーム長が更に確認を行い、金銭管理に間違いを生じないように二重三重の管理体制をとって管理をおこなった。

 

以上のホーム編成の具体的資料は「平成18年度 ホーム編成」に明記しています。

 

5)社会交流

〔当初の計画〕

平成14年度からは社会参加訓練(買い物)の名称は使わず、「社会交流」という呼び方に変えました。平成18年度も17年同様に実施予定。

(補足説明:名称変更と内容の変化)

平成13年度までの外出範囲は直方市内か直方近郊でしたが、既に地域になれたということもあり、今までの範囲を超えた地域での活動ができるようになっています。具体的方法としては、クラス単位で一斉に実施する社会交流のあり方の他に、ホームごとに能力別に行動できるグループを設定し、グループによる活動範囲を広げるというものです。逆な場合も考えられ、今までよりも近い場所の方が良い人や、交通手段を考えなおさなければならない人達も出ると思われます。遠方まで足を伸ばせる人の対象により、外出場所と方法を考えて実施していく事に目標をおいての名称変更でありました。

平成14年度より参加者の安全を図るために、職員と園生を二日間に分けて実施するようになっています。

 

〔結 果〕

平成18年度は5回の社会交流を実施しました。イオン直方を目的の外出の場として、クラス単位で職員が引率し、支援しながら買い物をしたり食事をしたりという事で、積極的に社会に飛び出しいろいろな体験をすることができました。

 

6)年間行事

〔当初の計画〕

重度・最重度の知的障害をもった人が多いため、言葉を持っていない入所者が多く、色々な意見、発言が出ない分、行事計画を設定するに当たり、職員の立場からの発想と計画内容に終わることが無いように、計画段階から、前年度の行事反省点を、念入りかつ詳細にわたる点検を行い、計画案を作成していくようにしています。(実施後の反省点の中には保護者の意見も含まっています)

「実際に園生が喜ぶ結果が出るのか」といった立場で行事が計画され、実施されることが重要になっています。また、危険性に十二分に配慮された計画の基に実施していくように努めています。

平成18年度も、行事実施後の反省が大切なことであり、反省会やアンケートで参加者の反応を記録して次回の計画に役立てるようにしていく予定です。各行事に関しては、年間行事計画に沿って実施します。

園生が満足できる行事内容に是非して行きたいと考えています。

 

平成18年度の行事に関しては、「平成8年度 年間行事計画表」に明記しています。

〔結 果〕

多少の変更はあったものの、大体において年間行事計画表の流れに沿って実施いたしました。

 

7)その他

〔当初の計画〕

〇入浴

午後より実施する。機能回復指導班・ピンチホルダー班をAグループ、他の機能回復作業指導部の班をBグループとし、時間差を設けてグループ順に入浴を行う。各班の担当者が介助・指導に当たる。作業班(陶芸・アロエ・染色)をCグループとして機能回復作業指導部ABの入浴後に入浴させる。入浴方法としては、平成18年度は下記のような方法で実施したい。

  10月〜3月までは、月、水、金の1日おきの入浴。

4月〜9月までは毎日の入浴。(ただし、土日は入浴なし)

 

また、上記以外で特別に汚れのひどい対象者については、シャワー等を利用する方法で清潔を保つように配慮する。

 

「入浴の関しては、平成18年度 日課表」に明記している。

〔結 果〕

当初の計画通りに実施したが、土曜日、日曜日についてもシャワーの使用は可能ということで進めた。

 

〔当初の計画〕

〇体育的な運動について

平成6年度より体育専門の嘱託職員による体育(内容としては、毎週火曜日の午前中に機能回復指導班を、木曜日の午前中に軽作業班を対象に、午後は作業指導部の体育を行ってきた)を、平成14年度まで実施してきました。

しかし、平成15年度からは、体育専門の嘱託職員による体育を中止し、各班の作業・訓練の時間帯に体育を盛り込んだ方法で進めるようになりました。

機能回復指導班とピンチホルダー班については、日課の訓練に体育的な運動が含まれていることと、園芸班は作業において、かなりの運動量がある為に、クラブ活動の内容でカバーしていくように考えています。軽作業班の染色、和紙、手工芸班及び作業班のアロエ、陶芸班については、週課の中で実施できれば、時間を取って進めるといった方法で対応する予定です。

 

週課表については、「平成18年度 鷹取学園 週課表」に説明している。

〔結 果〕

各班とも、班の週課において、班作業・訓練の中で体育的な運動を取り入れ実施しました。園芸班のように体を使う班に関しては、体育的なものは取り入れなくても充分にカロリー発散できるので体育は実施しなかった。

 

〔当初の計画〕

〇おやつ

平成18年度も平成17年度同様に、学園生活をより楽しく潤いのあるものにするために、余暇の充実を検討する中で、お菓子や自動販売機の使用を行う予定です。

おやつは下記の内容のように1日おきに実施してきたが今年度も継続して行う様に計画しています。具体的には、下表を参考。

将来的には、園内におやつの自動販売機を設置して自分で選択できるような体制も検討の余地があると思っています。

 

〈おやつに関する説明〉

@平成18年度に関しては、ジュースとおやつ支給曜日を下記のように設定する。

Aビールについては、好きな園生が飲みたいと要望がある場合に準備し出すようにする。

B月、水、金、日曜日におやつを出す。

C月、水、金におやつを出すときに、併せて給茶機のコーヒーを出すようにする。

D缶ジュースは、火、木曜日を学園からの支給日とし、土、日は本人小遣いで購入する。

 

おやつとジュースの支給曜日を纏めた表

 

 月 

 

 

 

 

 

 

 

牛乳

 

 


班休憩時のコーヒー

 

朝食時

 

 

 

  

朝食時

 

 

 

朝食時

 

 

 

  

朝食時

パン食

 

 

朝食時

 

 

 

 

 

朝食時

 

 

 

朝食時

パン食

 

 

ジュース(自動販売機)

 


おやつ

 

 

 

 

 

 

 

団らん

 

 ○

学園支給

 

 

 

 

 

 

団らん

 

 ○

学園支給

 

 

 

 

 

 

団らん

 

 

本人小遣い銭

 

 

   本人小遣い銭

 

 

昼間

14:30

給茶機のコーヒー

 

 

団らん

 

団らん

 

団らん

 

団らん

 

団らん

 

団らん

 

 

 

 

ビール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食後本人小遣い銭

 

 

 

 

 

 

〔結 果〕

計画通りに進めることができた。しかし、ビールに関しては誕生会や社会交流の時に飲むということにとどまり、学園内での飲酒は実施しなかった。

 

〔当初の計画〕

〇ホームの掃除について

@     〔毎日行う掃除〕

毎日行う朝の掃除は、入所者と職員で実施する。各ホームの責任者が責任をもってホーム毎に行い管理していくようにする。

A     〔週1回のホームごとの掃除〕

水曜日のルームキーピングの後に掃除は全体的な部分の掃除をする。日課の中で行き届かない場所を中心に時間内でする。例えば、窓ガラス拭きなどを重点に行う。また、日によっては、館内 

の掃除終了後に園庭の掃除を実施するなど。館内の持ち場範囲で、各人の持ち場の外まわりも分担する方法もある。天気に左右される場合があるので、天気を見ながら進めていくなどの方法で対処する。平成18年度も17年度同様に、水曜日のルームキーピングの後に掃除は全体的な部分の掃除に当てる。館内の持ち場ごとに、各持ち場の外まわりも分担する方法をとる。天気に左右される場合があるので、天気を見ながら進めていく。

〈経過〉平成16年度は、月曜日のルームキーピングの後に掃除時間を設定し担当職員と園生で実施した経過がありますが、平成17年度は水曜日のルームキーピングの後に掃除時間を設定しました。    

各ホーム単位で区域毎の掃除を行うようにします。

B〔学園全体の掃除〕

学園全体としての大掃除は、お盆前とお正月前に実施します。

〔結 果〕

掃除に関しては、計画通りに実施できました。また、毎朝、入所者と職員で行う掃除の習慣が、入所者にも清潔という感覚を維持させることとなっており、当園に比較して障害程度の軽い他施設の職員が語るように、「鷹取学園は掃除の業者を入れているのですか」といわれるくらい、入所者が部屋を汚してはいけないという感覚はできていると思われるところです。

 

〔当初の計画〕

〇配膳当番

園生は訓練として、本人達のできる配膳内容を配膳当番として役割を負わせ、各週ごとに交代制で実施させていく。内容としては下記のような方法で進めます。

1)ホーム単位の食事の場合は、配膳当番さんが配膳を行う。当番はホーム毎に一週間交代で食事時の配膳を行う。責任を持って職員と一緒に配膳を行う方法をもちいる。

2)班毎に実施する食事の場合は、各班の職員と班園生の単位で配膳・食事・片付けを行う。

〔結 果〕

配膳に関しては二通りの方法で実施しました。職員はその週の週番担当者が配膳係と一緒に配膳を行いました。

 

通所部

〔当初の計画〕

平成14年度(平成153月)の末に、「設備を伴わない通園型」の定員10人の認可が下りた。平成15年度、平成16年度は、定員10名に対し1名の対象者を受け入れました。平成18年度は積極的にもう一歩前進できるように進めて行きたい。

〔結 果〕

通所していた1名の対象者が、障害者自立支援法がスタートした時点から、個人負担が多くなるという事で、大分県の入所施設に入所したために、通所は一時停止の状態になっています。現在のところ、次の通所希望者は1名の申し込みも無い状態です。

 

 

 

 

 

 

 

 

平成18年度 

会議について(鷹取学園)

 

〔当初の計画〕

〔会議開催方法〕

1。会議予定計画書を提出(緊急の場合は別)

2。会議内容は、司会者、書記により必ず内容報告を行う事

 

〔会議の種類〕

    1,スタッフ会議

   時 期    随時行う

      場 所    園長室  

     メンバー      園長、副園長、園長補佐(看護師兼務)、統括補佐、チーフ等

 

    2,生活支援・作業指導会議

   @ホーム長・チーフ(班)会議

   時 期    原則として、毎月<第3月曜日、午後13時より>

      場 所    会議室等  

     メンバー      統括補佐 各班チーフ、各ホーム長等

  《会議の内容》

   ○ホーム長会議

       議 題       前もって、ホームの問題点について検討事項を提出する

       場 所       会議室等

       メンバー   ホーム長統轄、プロ野球ホーム、ディズニーホーム、フラワーホームのホーム長(副園長、園長補佐(看護婦兼務)、総括補佐、統括ホーム長の4名が加わる)

   

   ○班チーフ会議

   議 題       前もって、班からの問題点について検討事項を提出する

      場 所       会議室等

      メンバー   各班のチーフ9名

 

  Aホーム会議《生活支援会議 →プロ野球ホーム、ディズニーホーム、フラワーホームの3ホーム会議》

       (※ ケース会議を含む)

   時 期    原則として、毎月<第2・4月曜日、午前11時より>

      場 所    各ホームの宿直室  

     メンバー      各ホーム責任者及び指導員(副園長、園長補佐(看護婦兼務)、総括補佐、統括ホーム長の4名が加わる)

   

B班会議

       作業指導部(陶芸、アロエ加工、園芸)・

       軽作業班(和紙、染色、手工芸、)

       機能回復作業指導部(ピンチホルダー、機能訓練)

       8グループが合同で開催したり、単独で開催したりの形態を取る。》

   時 期    原則として、毎月<第2・4月曜日、午前11時より>

      場 所    会議室等  

     メンバー      各ホーム責任者(ホーム長)及び生活支援員

 

  3,医務会議

   時 期    随時

      場 所    園長室及び医務室等  

    メンバー    園長、副園長、園長補佐(看護婦兼務)、総括補佐、統括ホーム長、指導員、栄養士(必要に応じてメンバー構成) 

 

  4,厨房会議

   時 期    原則として、毎月<第3土曜日、午後13時より>

      場 所    調理師休憩場所等  

     メンバー      栄養士、副園長、園長補佐(看護師兼務)、統括、ホーム長、支援員    

 

  5,事務会議

   時 期    随時

      場 所    園長室及び事務室等  

     メンバー      園長、副園長、園長補佐(看護婦兼務)、総括補佐、栄養士等

 

  6,保護者との会議

   必要に応じ、色々な形で会議する。

@ホーム別会議

   時 期    必要に応じ随時 

      場 所    生活実習棟及び相談室等  

メンバー      保護者、園長、副園長、園長補佐(看護婦兼務)、総括、統括補佐

指導員等        

 

A班別会議

   時 期    必要に応じ随時  

      場 所    生活実習棟及び相談室等  

    メンバー     保護者、園長、副園長、園長補佐(看護婦兼務)、総括補佐、統括ホーム長、指導員等        

 

 

B個別面談

   時 期    必要に応じ随時 

      場 所    会議室及び生活実習棟等  

   メンバー    保護者、園長、副園長、園長補佐(看護婦兼務)、ホーム長、作業班チーフ等

 

C学園より保護者への伝達

      時 期       各月必要に応じ随時

      場 所       食堂他

      メンバー      保護者

        学園の代表(園長、副園長、園長補佐、その他内容によって担当職員が参加する。)

〔結 果〕

不必要な形だけの会議は意味が無い、必要に応じて実のある会議を進めるという原則の上で、実質的な対応や内容により、会議の種類を設定し、時間を予定して随時必要に応じて会議を実施いたしました。