平 成 18 年 度

 

 

                園     書 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   社会福祉法人 福智の里

                    重度知的障害者更生施設 鷹取学園

 

                  822 福岡県直方市大字下境字鬼ケ坂336ー11

                      TEL   0949ー24ー6622

                      FAX   0949ー24ー8333

 

 

 

 

 

                                  2007 03 31 FK

        平成18年度事業報告書

 

                                          社会福祉法人    福智の里

                                            重度知的障害者更生施設  鷹取学園

【当初計画】

1。はじめに

平成154月から、利用者の自己決定を尊重した「支援費制度」がスタートし、平成17年度で三年目を迎えました。利用者自らがサービスを選択し、契約によりサービスを利用するといった内容で施行され、施設利用に関しては利用者本人と法人の理事長が契約するといった方法で開始されました。勿論、当園の場合はほとんどの入所者が重度知的障害を持っている為に、保護者が後見人として契約に当たられました。当園の場合の契約は、毎年の契約更新手続きをとることを原則としています。

平成17年度も終わり、平成18年度は第1回目の障害程度区分の見直しを行う年に当たります。

また、平成18年度を迎えるに当たり、支援費制度から障害者自立支援法への切り替えが行なわれる様になりました。身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、精神保健福祉法、児童福祉法の一部が「障害者自立支援法」に一本化されるという事になりました。

平成1710月からは医療費負担については、自己負担になるとのプランが立てられていましたが、時期が少しずれたものの、平成184月より、障害者であっても医療費の負担制を敷くということと、食費と光熱水費は原則自己負担とし、負担金に関しては、所得に応じた月額上限措置が取られる様になり、どちらも平成184月1日からの施行となっています。

国の財政問題との絡みで、税金で賄われる支援費制度の見直しが進められ、将来的には介護保険制度に組み入れるといった方向に進められると聞いています。平成173月中旬の段階で、支援費そのものが1.7%減額されました。また、平成18年度の支援費の予算は、年度当初から1.3%減となっています。

平成16年度には、支援費支払いについて、入所者が入院した場合は20%のカットという方法がとられ、更に入所者が施設から帰省した場合にも入院の時と同様に20%をカットするという方法にかわり、在園していない場合は本人の負担はしなくてよいという事になりました。じわじわとまだまだ施設収入が減じられる体制になっています。(平成14年までの措置費制度時代の数値からすれば、かなり厳しい状態に変化しています。)

事務関係では、新会計基準に沿った会計処理で進められ、施設に対する行政からの支援費支払い業務が福岡県国民健康保険団体連合会に任せられ、福岡県国民健康保険団体連合会から施設が代理受領し、残りの利用者負担金を入所者が個人ごとに施設に支払うといった体制が、漸く形作られました。次に利用者が施設に支払う今までの負担分について、@サービス費用の1割(定率負担)負担〔これは、所得段階に応じた月額上限を設けた4段階区分〕とA実費負担(食費、光熱水費⇒これも負担能力に応じて配慮する形をとる。)といった2分野構成とされております。

国民に判りやすい内容ということで始まった新体制であったはずですが、障害を持った人達には大変に理解しにくい内容になっているといえます。

平成17年度より、施設運営に対する国庫補助がほとんどなくなったことで、福祉事業を行っている運営主体が持つ、自己の資金内容範囲でやりくりしていかなければならなくなった為、将来を見越した計画的な経営をしていかなければならなくなりました。

平成17年度に全国厚生労働関係部局長会議(厚生分科会)資料で検討された内容は、平成18年度からは食事代、個室料を自己負担にするということでした。しかし、今回は個室料に関しては対象外になっているようです。

平成18331日現在の鷹取学園入所者の支援費対象者ランクA、B、Cの内容は、75名中Aが70名、Bが5名、C該当者は0名です。

また、支援費制度のAランク認定の重度知的障害に加えて2種以上の重複障害(障害者手帳等により認められたもの)を有する対象者へは、重度重複障害者加算制度(通称、三障害加算)については16名が認められています。

また、重度重複障害者加算の認定における重大な問題点として、重度知的障害者であって終生にわたり言語を持っていない対象者に対し、現在の身体障害者手帳の認定では言語障害の範疇では認められていません。その考え方の元になっている事として考えられることは、知的障害は発達障害であり、何時かは言語能力が発達して当たり前といった考えが基本になっていると思われます。この考え方の誤りは、子供が成人し高齢化の道を過ぎて老齢化していくまでの、重度知的障害者の姿に対し目を向けていなかったという怠慢さを露骨に証明しているに過ぎないといえます。要するに重度知的障害者福祉には、手を差し伸べる余裕が無かったという事でしかありません。

※ 詳細説明⇒重度重複障害者加算に対する重度知的障害に重複する障害内容としては、視覚障害、聴覚・平衡機能障害、肢体不自由(四肢の障害)、内部障害(心臓、腎臓、若しくは呼吸器または膀胱、若しくは、小腸、若しくは人免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害)、精神障害(知的障害を除く)となっております。 知的障害者の言語障害に対しては、器質的なものから来る言語障害は身体障害者手帳の対象となるが、知的障害に起因する発達障害による言語障害は、身体障害者手帳を対象とする障害には当てはまらないとの法的解釈により、知的障害者の言語障害は現在でも身体障害者手帳発行の対象外となっています。それ故、重度重複障害者加算の対象には該当しないとされています。

しかし、知的障害が発達障害という考えに基づくと考えた場合に、人間の脳の発達段階は、23歳〜24歳までが限界とされているため、それ以上の年齢に達した知的障害者に対しても、一生を終わり死ぬまで言語が無くても言語障害として認めないのかといった問題が残ります。もともと脳という身体の一部に障害が起き、それ故に言語に結びつかない事が身体障害に当たらないという考え方がおかしいと思われるところです。器質的に障害を持っていて、充分な会話ではないにしても、言語としてコミュニケーションの取れる対象者でも、構音障害ということで身体障害者手帳の対象者となりますが、終生にわたり全く言語を持たずに会話の出来ない知的障害者は、言語障害ではないという考えは、彼らを支援していく現場の職員の立場から考えると全く納得のいかない事なのです。もう一言付け加えるならば、最重度知的障害者ならば全てが言語を持っていないという理論構成で上記の論理は成り立っているはずでしょうが、現実には最重度の知的障害を持っている人の中にも、一般的ではありませんが成人した対象者の中には、例外的でも言語を有している人がいるわけです。このような現実を知的障害者福祉の学識者といわれる方々は、知らなくては本当の判断は出来ないわけです。発達障害に絡んだ最重度の知的障害者は始から言語が無いのだという論理そのものがおかしいということが理解されていない訳です。最重度の知的障害者といっても、赤ん坊から老人に至るまでの巾があります。現在の解釈の元になっている考え方は、重度、最重度の知的障害という人達の実態を知らない机上の論理でしかありません。この問題は今後に残された大きな課題であり、当園でしか判らないといった問題ではない筈です。 この部分をはっきりさせれば、多くの言語を持っていない知的障害者の人達への福音になると考えられます。)

 

通所部については、平成16年度末までは、10名定員に対し1名の通園対象者で対応しましたが、平成18年度は希望者を応募するといった方向で進めて行く予定です。

今後、鷹取学園が抱える課題点は、保護者の高齢化と、入所者の高齢化問題です。保護者が高齢化し、亡くなられた方も出ています。入所者自身も加齢化し、知的障害に加えた高齢者問題を抱えなければなりません。現在、当園の施設設備や職員体制のままでは、現状態を守っていくだけでも大変な状態です。

支援費制度では高齢化して病気になったり、老齢化した場合は入院させるとか或いは老人ホームといった経過措置を講じていけば知的障害者のライフスタイルは描けていると考えられているようですが、高齢化した重度や最重度の知的障害者を簡単に引き受けてもらえる場所はなかなかありません。残るところは、現在生活している当園で老齢化した園生を見て行くという事でしょうが、現状の体制では不可能なことです。

年は取っても、元気で何とか生活していけるまで見て行くというのが知的障害者更生施設としての限界だと思われます。病気になり、動けなくなった場合は、健常者が老人になった場合と同じ様に、知的障害を持っている人を看ることの出来る医療関係の経営する老人疾患病院や老人施設等のようなところでしかみられないと思われます。平成18年度より支援費制度が新たに障害者自立支援法に取って代わり、大きな制度改革が目指されていますが、高齢化する重度知的障害者支援のあり方に、医療問題を取り入れた福祉体制について、どの様に対応していけるのか、それを実現できるような方向に努力していかなければなりません。

親御さんを中心とした保護者の方達が元気な内に、園生が高齢化した場合の対応について、現時点で考えられることはしておくべきだと思われます。

以上のような山積された問題点に対し、当園だけの力ではどうすることもできないものがありますが、平成18年度も知的障害者福祉に対する関係各機関への働きかけとご協力を仰ぎながら知的障害者福祉推進のために努力していくところです。

 

【事業内容】

   (1)第一種社会福祉事業

()知的障害者更生施設  鷹取学園の設置経営

()知的障害者更生施設  鷹取学園通所部の設置経営

 

(2)第二種社会福祉事業

()知的障害者短期入所事業(鷹取学園)

 

結 果

平成184月1日から、施設利用者については、障害者であっても医療費の負担制を敷くということと、食費と光熱水費は原則自己負担ということが始まりました。施設収入に関しては、

年度初めより、平成18年度の支援費は、年度当初から1.3%減とされていましたが、入院及び外泊に関しては、帰省翌日から6日目までは、6割以上の減額された収入があるものの、その期間を超せば、収入はゼロといった制度であるため、7日目からは収入がなくなるという大変厳しい状況が起きています。その結果、家族が本人を自宅で過ごさせたいと願っても、この度の制度を考えると、施設からの連れ出しをどうしても敬遠せざるを得ないという現象が起きています。支援費制度下での障害区分に関しても、どうしても他の障害比較において不公平を感じる対象者に関して、福祉事務所に対し再度の支援費認定申請をしたところ、平成18331日時点での鷹取学園入所者の支援費対象者ランクA、B、Cの内容は、75名中Aが70名、Bが5名、C該当者は0名でしたが、平成1931日の段階では支援費対象者ランクA、B、Cの内容は、75名中、Aが73Bが2C該当者は0となっています。

また、支援費制度のAランク認定の重度知的障害に加えて2種以上の重複障害(障害者手帳等により認められたもの)を有する対象者にかかわる重度重複障害者加算制度(通称、三障害加算)については16(男子6名、女子10)が認められていましたが、その後、てんかん発作につながる症状が出たこと、また身体障害者手帳の所持確認等で再度の申請を行い、現時点で合計18(男子7名、女子11)となっています。今後は重度知的障害者の言語障害の捉え方が変わるようなことになれば、更にこの重複障害の認定者は数が増えることと思われます。

通所については、1名の通所対象者が退園したこと、またその後には通所の対象希望者がいないために、実際には通所事業は成り立っていません。

重度知的障害者の高齢化の問題についても、現在の知的障害者福祉の流れの中では、身体障害者自立支援法の障害区分認定調査の調査項目が、知的障害対象の評価につながりにくいとの事で、今後3年掛けて新たな障害区分認定項目を作成していくといった段階に踏みとどまっており、なかなか重度知的障害者の高齢化の問題にまでは行き届かないという状態であります。

 

2.平成18年度の運営方針

【当初計画】

平成17年度は学園創立25周年に当たり、「園生の年齢と健康管理を含め活用内容の広い体育館(チューリップハウス)」が新築され、創立25周年記念式典も無事に終わりました。平成18年度は4月から障害者自立支援法により、入所者に対し医療費の自己負担、食費、光熱水費の自己負担といった場面からの出発となります。

支援体制は平成17年度の内容をベースに、見直し部分を改正しながら進める予定です。

園生への支援に関しては、平成17年度と変わらない支援方針で、重度、最重度の知的障害というハンディを持った一人一人に対して、本人に合った支援の形で自立に向けて明るく楽しく充実した学園生活が送れるように力を注いで取り組む予定です。

障害者自立支援法の内容が変化していく中で、職員の位置付け、数等が変化していますので、そのことへの対応も考えていかなくてはなりません。

重度者は加齢化が早いと思われますので、このことにも充分に配慮しながら設備の改善、生活環境の改善、生活の質の改善というように、支援・介助・処遇の質的向上に努めていきたいと思うところです。具体的には、快適な生活環境作り、作業・訓練等の充実、各種行事の開催、健康管理、食生活改善といった学園生活の充実に力を注ぎ進める予定です。

 

結 果

運営方針通りに、重度、最重度の知的障害というハンディを持った一人一人に対して、本人に合った支援の形で自立に向けて明るく楽しく充実した学園生活が送れるように力を注いで取り組むという点ではそれなりの成果を残せたといえます。

この点に関しては支援計画とその結果に関する報告で述べて行きたいと思います。

 

3。平成18年度事業計画案

 

 1)行事に関して

    大きな行事のみを抜粋

【当初計画】

 1〉第26回学園祭   第26回運動会  

第26回親子旅行  第26回餅搗き大会  第26回クリスマス会  その他

結 果

年間の計画通りに実施できました。

 

 2)建物等に関して

1〉フラワーホームの照明器具の取替え工事

【当初計画】

夜間フラワーホームに行くと、フラワーホーム全体の照明が暗く感じられますので、照明器具の交換が必要です。

結 果

本年度は、障害者自立支援法の施行により、大幅な収入減が見込まれたために、結果としては見送ることになりました。

 

2〉キューピクルの改修工事

【当初計画】

 電気主任の点検時に電灯トランス用計器用変流器と電流計がトランス容量に適合していない事が判明しました。改修工事の必要があります。この場合は、停電させての工事となります。また、キューピクル内の塗装もできればした方が良いし、基礎部分に近い下部の発錆、腐蝕が進行しているため、改修工事の必要が生じて来る状態にあります。

結 果

   電灯トランス用計器用変流器と電流計がトランス容量の改修工事は、現在の使用量ではそれほど急な工事をしなくてもよいとのことなので、本年度は見送る事になる。

   キューピクルの塗装工事に関しては、発錆、腐蝕に関する内部塗装、外部塗装を行い、腐食部をステンレスの板で補修する。

 

3〉浄化槽(小)の配電盤の塗装について

【当初計画】

 配電盤に錆が来ている状態にあり、早目の塗装工事が必要です。

結 果

    本年度は、見送ることになった。

 

4〉厨房、食堂の改修工事

【当初計画】

  食事の場所が狭いために、バイキング食や選択食等を実施するためには充分なスペースが取れていない。また、食事を作る側の職員の部屋の間取り等の問題も含め、今後の建物改修工事を行うに当たり、現在の厨房内のトイレの位置や奥まった物品倉庫の位置であるため、業者が入りにくい等の問題がある。過去にも保健所からも、建物の構造について、よく質問を受けることがあったために、機能的な諸設備器具等の買い替えを含め改修工事を実施していく予定。

結 果

    労働厚生省、福岡県民生部生涯福祉課との話し合いにより、補助金の関係で平成19年度に具体的に申請し、平成20年度に着工の予定で進める計画となった。

 

5〉学園周囲のフェンス工事

【当初計画】

    学園周囲に張り巡らしてあるフェンスネットが古くなり、園生が破って出て行けるような状態になっています。外部からの侵入者防止のためには是非必要になります。ただ学園の西側部分は新しく張り替えていますので、その他の場所の張替えが必要になっています。

結 果

    平成18年度は、悪い部分を針金で補修していくといった方法で、見送る結果とした。

 

6〉プロ野球ホームとディズニーホームに2人部屋を3室ずつ作る改装工事

【当初計画】

強度行動障害特別処遇施設の認定施設の条件として個室が原則となっています。平成18年度からの開始と予定すれば、各ホームのディルームに二人部屋を三つ作くらなければなりません。

〔説明〕強度行動障害者特別処遇施設の指定を受ける条件として、1人部屋が条件に入っていますが、平成17年度に福岡県保健福祉部障害者福祉課との相談の結果、鷹取学園の施設の大きさから工夫すれば、何とか1人部屋の対応が考えられるのでとの事でありました。現在のところプロ野球ホームとディズニーホームに2人部屋を3室づつ作れば、一部屋として10室が確保できることになります。但し、現時点では県の認可が何人になるかがはっきりしていないため、平成18年度から始まる障害者自立支援法により、施設の形態が変更されるために、今後の成り行きがはっきりしてからの対応となります。

結 果

    平成18年度に障害者自立支援法が発足し、強度行動障害者に対しての1人部屋が条件という基準がなくなってしまった。しかし、強度行動障害者の認定に関する制度はあるものの、福岡県においては実際にその判断を下すことのできる機関が無いために、今後の状況を見据えながら進めていく状態である。

 

4。購入物品、修理品、その他に関して

【当初計画】

1〉本部パソコン及びサーバーのついている2台のパソコンのメモリー容量が小さくなっており、処理能力の向上ほか、過去の大量データ保存やそのデータの活用等の為に容量の大きなパソコンを3台購入予定です。

結 果

         全体のデータを処理するために、サーバー用のパソコン及び本部使用のパソコン等で3台のパソコンを購入しました。今まで使用していたものは指導員の入力用パソコンとして活用する。

 

【当初計画】

2〉職員の日誌入力用のパソコンが5年以上たち何時は損してもおかしくない状態に来ております、入力用のパソコン9台の購入を予定しています。

結 果

    指導員が使用していたパソコンが5年以上になり、いろいろと修理が出始めたと同時に、機能的にアップされたことに対応できなくなり、指導用として9台を新規に購入しました。尚、今年度廃棄のパソコンは11台であった。

 

【当初計画】

3〉医務室内の保護室への監視カメラ設置について

    精神的な不安定で他園生に迷惑を掛ける状態になった人を落ち着かせるための部屋を準備しておりますが、現在は部屋の中にいる本人の状態を把握するために、その都度部屋を開けて確認しなければなりません。確認のために部屋を開けることで、マイナスになることがあります。この部屋を使用する対象者に対し、適切な判断と適切な対応を行うために、職員のみが確認できる形の監視カメラを設置する必要があります。

結 果

    平成18年度は、見送ることになる。

 

5。維持管理、その他

    ○維持管理

【当初計画】

〈1〉       ボイラー缶内の清掃

本館機械室、フラワーホームの暖房ボイラー 〈平成13年度の終わりに新規入れ替えた。平成14151617年度は必要なかったのでは実施予定、併せて煙突掃除を行う予定です。

結 果

    本館機械室は、暖房ボイラー本体の清掃は行わなかったが、点火しなくなりノズルと電極棒の清掃を行う。フラワーホームの暖房ボイラーについてもノズルと電極棒の清掃を行い、暖房ボイラー本体の清掃を行う。

 

【当初計画】

   2〉館内廊下の清掃(委託)

    学園管理棟、園生の居住棟内の環境美化として、学園祭前に館内廊下の清掃を行う予定です。

結 果

    平成18年度は、専門業者には委託せずに学園の職員で館内廊下の清掃を学園祭前に実施した。

 

6。園内の環境整備

【当初計画】

1〉各ホームの入り口を飾る。

      園生居住棟のプロ野球ホーム(男子棟)、ディズニーホーム(女子棟)、フラワーホーム(重度棟)に、各ホームの特色を持たせるために、ホーム毎の入口や廊下の壁等に装飾を施す。

結 果

    各ホームとも特徴を出せるように室内装飾に勤め、明るい雰囲気つくりを心がけた。

 

【当初計画】

2〉体育館前(西側)に、植樹を行う

   西側のよう壁側に、アメリカ花みずきを植樹すると、体育館前が環境的には柔らかな雰囲気となり、園生の生活空間を潤せることになります。

結 果

   この件に関しては、体育館前のスペースを確保する方が利用価値が高いために、見送る結果となっている。

 

7.学園周辺の環境整備に関する事。

【当初計画】

学園周囲の環境については、1年中、いつでも花が途切れる事なく咲いているといった環境整備を考えています。園芸班が育苗したものを、各ホームで植えつけ、管理を行っていくといった方法で進める予定です。また、樹木に関しては、外部のプロに依頼して園庭整備を進めていく予定です。

結 果

  7月に毎年金光教の信徒会の方々による奉仕活動による園庭の草取りを実施していただく。

また、学園祭前にシルバー人材センターの方達に園庭の草取りを依頼する。プロの庭師に学園の樹木の剪定を依頼した。

 

8。その他継続懸案事項       

【当初計画】

〈1〉 居室改装(バリアフリー構造)の件

高齢化に対しての、居住空間の改善ということでは、部屋が狭すぎるといった事が考えられます。現在は和室であるため、床と上がりがまちの間に段差があり、高齢化を考えれば床はフラットで、汚れた場合に手早く掃除できる等、衛生的且つ安全に活用できる、介護しやすい居室の改装が今後必要になるとかんがえられます。

結 果

    平成18年度は実施しなかった。

 

【当初計画】

  2〉宿直室の改装工事

    宿直室の改装(プロ野球ホーム・ディズニーホームの宿直室の改装工事)

        現在は風邪引き者が出た場合は、昼間は静養室で寝かせています。しかし、夜間はどうしても重度者であるために、本館の離れた静養室では看れず自室に戻しています。

    自室に戻すと、どうしても他の園生が目をさまし不眠になり、色々な問題を引き起こす原因となります。

    このため静養室内の療養室とは別に宿直者が自分の横で寝かせておけばすぐに対応できる様な現状の四畳半の部屋を改装し、カウンターまでの広さに拡張した9畳の部屋にするといった方法での対応を考えています。

    この部屋は、ホーム毎に開催するホーム会議にも活用する予定です。

結 果

    平成18年度は実施しなかった。

 

【当初計画】

   3〉浄化槽の改修について

    浄化槽全体の問題として、設備、機械等が全体的に古くなったこと、二箇所に分かれての管理がなされていることなどから、浄化槽全体についての改修工事を行った方が良いと思われます。

結 果

    平成18年度は見送り実施しなかった。

 

【当初計画】

  〈4〉火災報知器の改修工事

    25年間使い続けた火災報知器がかなり古くなってきました。現在は未だ故障は来ていませんが改修工事の予定をしなければ成らない時期に来たかと思われます。

結 果

    平成18年度は見送り実施しなかった。

 

9。平成18年度職員研修計画

【当初計画】

      平成18年度の新採用職員試験をしましたが、該当者がいませんでした。障害者自立支援法が4月1日より始まりますが、次々に体制が変化したものになっておりますので、体制に応じた職員の採用を進めていかざるを得ない現状になっています。当園としましては重度、最重度知的障害をもつ入所者の支援(処遇)が充分にこなせる様な体制作りのために、今後とも職員の質を高めるために研修の機会を多く与えたいと考えています。 

    また、現在まで継続勤務している職員に対しても、平成15年度から支援費制度がスタートし、平成18年度から開始されます障害者自立支援法が形作られ、その後に介護保険との合併をする流れが続いておりますので、今後とも大きな変化が来ると思われます。時代の流れに対応できるよう、また専門性を高める理由からも、当園に関係する各関係機関の開催する研修会、通信教育等に参加させ、職員個々人の質的向上をはかり、学園全体の入所者に対する福祉の質的向上に努めるところです。

 

    研修内容

    1〕福岡県社会福祉協議会主催による各種研修会

    2〕全国社会福祉協議会および異種開催の各種研修会並びに通信教育及び資格認定講習会    等

    3〕全国知的障害者福祉協会主催による、各種研修会等。

    4〕社会福祉関係機関より案内を受けた各種研修会のうちで、内容を検討し、当園に必要と思われる内容を取捨選択し参加。

    5〕海外研修

        国及び各福祉諸団体が主催する、主に老人福祉に関連した海外研修に参加させ、知的障害者福祉の増進につとめる。また、当面する加齢化、高齢化する内容に対応できるように備える。

結 果

    参加予定の研修会が、雨風や雪によって参加できないものもあったが、それ以外で参加可能な研修会には、出来るだけ多くの研修会に参加させた。

 

10。職員の健康管理

【当初計画】

   職員の健康管理については、年2回実施予定。法定健康診断においては、年齢が35歳以上に当たる職員については、成人病検診の内容までを対象とします。

    検診の結果、少しでも異常の出た人には、日常からの健康管理に留意し対応する。

場合によっては、保健婦指導を受けさせ、治療に当たらせ、健康管理に努めたい。

 

結 果

  本年度も予定通りの年2回の法定健康診断を実施し、職員の健康管理に努めた。