平成22年度 給食に関する計画

                                          指定障害者支援施設  鷹取学園

                                              管理栄養士 山田裕加

 

1、はじめに

平成22年度も前年同様、生活の基となる健康的な身体作りを支えると共に、園生が三度の食事が待ち遠しく思えるような楽しくおいしい食事作りに、給食関係者全員で今までの経験とアイデアを結集して、集団給食の中にも家庭的な愛情のある食事作りに努めて行きたいと思っております。

数年前よりノロウイルスのような食中毒問題が起きたり、食の安全が問われた輸入食材の問題等様々な食に関する危険性が取りざたされる事態が起きました。その他、平成20年には石油高騰に伴って殆どの食材が値上がりし、未だに余波が続いておりいろいろと難しい状況になっております。

 

2、食材について

当園においては、食材に関して、特に品質の点に注意を払っています。生産地・賞味期限に気を配り、納品される食材を吟味して、輸入品よりも安全と思われる国内産で対応することにしています。 鮮度の低い冷凍食品は殆ど使用せず、少々手間が掛かっても、その季節のその時期の新鮮な、そして安全な食材の使用をするように努めたいと思います。

安全な食材にこだわりますと、それに伴い材料費がどうしても高くなる傾向になりますので、その点におきましても、いかに質を落とさず給食費の予算枠でやって行こうという覚悟で取り組んでいきます。 食事代は入所者負担という事になっていますので、決められた食事代の中で美味しく、健康的な食事を提供できるよう努力したいと思っています。

その為には食数管理にも引続き力を入れ、無駄を省くように努力してまいります。

 

3、給食の安全

給食に関する中毒や危険防止としましては、基本的にやっておかなければならない衛生面の処理、食材の管理などに対し、日々、心がけていけば、危険の多くは防止できると思われます。

衛生的な食事管理には充分に気を配って行きたいと考えています。 また、新たな危険性に関して充分な知識を得るために、何時も職員を研修会等に参加させる予定です。給食関係の職員全体の協力体制の強化を図り、進めて行きたいと考えています。

 

4、入所者への食事提供

入所者が喜んで、安心して美味しく食べることができる食事内容を提供していきたいと計画しております。

行事食に関しては例年通りの行事食に各季節の旬の食材を生かしメリハリのある食事献立にしていきたいと思っております。

 

5、食事提供に関しての配慮点

老齢化、加齢化が進む中で、歯周疾患や喪失歯または嚥下困難の園生が段々増えるので、固い物が噛めない、飲み込めない等の理由で、刻み食等が増加の傾向を辿っていますので、この点にも注意を払って行きたいと思います。又昨年に引き続きできるだけ薄味で塩分控えめな食事を提供させて頂くようにしていこうと思います。

 

6、献立内容の公開

平成11年度よりパソコン処理に写真を加える様になっています。 インターネットを利用して各入所者のご家庭からも三食の献立内容と、朝食、昼食、夕食に関してデジタルカメラで撮影した献立内容の写真が見られるようになっています。

より多くの保護者の方に、少しでも当園の食事の内容をみて頂ければ食事に携わる職員のエネルギーにつながると思っています。 献立表で栄養価が分かり、給食日誌でその日の食数や、一食あたりの単価が把握できるようにすすめて行きます。 平成18年度から始まったグランドデザイン計画の中に触れられています食事金額に対しての献立内容の検討も可能となりました。                                

栄養士・調理員全員でチームワークを一つにして平成22年度も鷹取学園らしい食事づくりが出来るよう努力していきたいと思っております。

 

7、平成22年度行事食予定
【行事食一覧表】

四月   誕生会 30周年創立記念弁当 

五月   誕生会 端午の節句

六月   誕生会    

七月   誕生会 七夕 

八月   誕生会 夏祭り   

九月   誕生会 秋分の日おはぎ

十月   誕生会 学園祭  

十一月  誕生会 

十二月  誕生会 クリスマス会 餅つき  

一月   誕生会 おせち料理 鏡開き 七草粥  

二月   誕生会 節分 バレンタイン

三月   誕生会 ひなまつり 春分の日おはぎ  

 

最低月一度は、何かの行事食をとり入れ、学園生活をエンジョイできるような食事づくりを目指したいと思っています。