--- 鷹取学園20周年資料 ---
最重度知的障害者で、難治性癲癇を伴う人の問題行動の改善
平成12年4月1日
個人別ケースまとめ担当者
指導員 渡 邉 伸 嘉
1. 問題であった具体的内容
@癲癇発作〜発作の回数が多く、倒れた際の怪我も多い。
A破損行為〜物を投げたり、壊したりする行為。
B他傷行為〜噛み付く行為。
C拒否〜日課への強い拒否・作業への強い拒否。
D収集癖〜私物ではない物を勝手に自室に持ち帰り、ロッカー内に入れていた
り、壊したりする行為。
奇異な行為〜耳・鼻異物混入〜耳や鼻に新聞紙を丸めたものを入れる行為が見られる。
2. 入所年月日 昭和56年4月1日 (在園期間 20年)
3.ケース紹介(入所当時の判定・福岡県更生相談所判定)
@氏名〜 M・H さん 男性 昭和40年1月1日生まれ 現在 35歳
A生育暦〜出産時正常(半月早産 2750g)・始歩1歳5ヶ月・始語 普通・離乳・10カ月
B知的面〜I Q23 (S―B式) MA4歳2ヶ月
3歳頃よりチック的な引きつけが気になり、九州大学病院で診察を受け、癲癇
(精神運動発作のレンノックス症候群)と診断。
C日常生活行動〜ほぼ自立できている。排便後の拭き取りの失敗が時折ある為確認が必
要。
D身体状況〜肥満体型
E情緒面〜穏やかな性格で明るいときには活気があるが、気に入らない事には頑として行
動せずぐずりや、反発行為がある。
Fコミュニケーション〜言語はあり、大体しゃべることが出来ている。簡単な事柄や、本人の
日常的な事であれば理解できる。
G病歴〜癲癇(レンノックス症候群)
H保険・介護面〜毎食後・就寝時に癲癇薬を服用。
4.入所当初の状態
発作の回数が多く、硬直発作・脱力発作・鼻をガッと鳴らす欠失神発作などが頻繁に見
られていた。また、病弱で過保護に育てられた為かわがまま面があり、自己中心的な性格
であった。本人の気に入らない事やしたくない事に対しての拒否が強く指示などに対して
物を投げ暴れたり、噛み付いたりの反発行為が見られる。
また、本人が興味を示す物(雑誌・新聞・玩具など)が本人の物でなくても勝手に部屋に
持ち込む収集癖やそれを壊す破損行為などが見られた。
5.経過
● 経過説明〜本ケースについては、日々の問題行動を具体的にあげていく方法をとっ
てみた。いかに大変な状態であったかを知る事で現在の落ち着いた生活を伝える事が出来ると思うからである。
昭和56年度(担当者 藤本指導員)
5月5日
帰園日に学園まで戻ってくるが、車から1時間ほど降りようとしない、帰園拒否がある。
(S―001 手書きケースより)
5月17日
昼食、興奮し食堂を飛び出し、K・H君の居室窓より外へ出て、阻止しようとした職員へ牛
乳瓶、手のひら大の石を投げる行為ある。
5月18日
T・I君の衣類を窓より投げすてる。また、T・I君の首2箇所、手2箇所に噛み付く。
以後、指導員室よりペンチを持ち出し、K・T先生に投げつけ怪我をさせる。
そして、入浴時○○君の左手ひじに噛み付く。
(S―002 手書き問題行動報告書より)
5月25日
右腕の傷を掻き毟り出血し、赤チンで手当てをおこなう。本人から包帯の催促があり包帯を
巻くことを指導員が拒否すると、興奮しブロックと木の破片を地面に叩きつける。
7月9日
T・A君の足に噛み付く他傷行為ある。
7月22日
本人がH・A君を突き飛ばしたり、噛み付く行為がり、それによってH・A君が興奮しテレビ
を壊してしまう。 (S―003 手書きケースより)
7月24日
夕食前、H・A君を突き飛ばす。
指導員室に掛けてある防犯ブザーを持ち出し、防犯ブザーを鳴らしてしまい止め方がわか
らず窓から捨ててしまう。
8月7日
本人がH・A君に悪戯をし、H・A君がテレビを壊す。
8月8日
足洗い場でH・A君を突き飛ばし、H・A君に怪我をさせる。注意に対して本人の洋服ダンスの中に入る。 (S−004 手書きケースより)
9月26日
自室の畳をカッターのようなもので切る。 (S−005 手書きケースより)
9月29日 10月28日
再度、自室の畳をカッターのようなもので切る。
10月8日
ディールームの漫画本70冊を自室に持ち帰る。
11月4日
作業中に勝手に自室へ戻って寝る、または遊ぶなどのわがまま行為。
(S−006 手書きケースより)
11月10日
T・T君のラジカセを勝手に自室へ持ち帰る。
11月16日
ディールームの漫画を自室へ持ち帰る。
11月22日
再度、T・T君のラジカセを自室へ持ち帰る。
11月24日
保健室で勝手にオキシドールを水虫に塗る悪戯ある。
(S―007 手書きケースより)
1月11 、1月14日
他園生の衣服を脱がせる悪戯ある。
1月19日
朝の会への強い拒否があり、本人を呼びにきた●●君へ乾電池を投げつける。
1月20日
夜間、自室の壁掛けの扇風機を引っ張り落とす。
(S―008 手書きケースより)
1月27日
昼食の声掛けに拒否、無理に食堂へ出向かせようとすると男子棟入り口付近で寝転ぶ、
理に立たると玄関前へ突然走り出す。以後食堂で投薬後自室に戻る際に、洗面所で口に
水を含み、走って自室へ戻り、自室の戸を指導員が入って来れないように押さえ暴言を吐く。
(S―009 手書ケースより)
1月28日
アルミの棒を2つ折にして振り回して遊んでいる。どこからアルミの棒を持ってきたかは
不明。
(S―010 手書きケースより)
2月5日
他園生がトイレにいく物音で起き出し、以後自室で衣服に着替え靴を履き、歌っている。
2月6日
夜間3度起き出し、独り言を言いながら廊下を歩く、その都度電気をつけて回る。
(S―011 手書きケースより)
2月18日
右手の人差し指を戸か何かで挟み、勝手に保健室の救急バックより包帯などをより出し、
人で指に巻く悪戯ある。 (S―012 手書きケースより)
3月4日
夕食後の食堂掃除の拒否、グズリ。 (S―013 手書きケース日誌より)
―以上昭和56年度経過―
昭和57年度(担当者 藤本指導員)
4月2日
生活班の訓練拒否があり、寮の外を走って逃げる。指導員が追いかけると指導員へ石を
投げつける。 (S―014 手書きケースより)
4月16日
作業場へは出向くが直ぐに自室へ戻り布団を敷いて寝ており、声掛けを行うが反応が無
入浴時にH・A君への悪戯がある。
4月17日
職員室・事務室に入り職員の机を物色。盗食行為。
4月18日
就寝前自室内で放尿ある (S―015手書きケースより)
5月31日
他園生のTシャツを間違って着ており、着替えるように声掛けを行うが拒否しぐずぐず
する。 (S―016 手書きケースより)
6月29日
シーツ交換がうまくいかず、布団を窓の外へ投げてしまう。
(S―017 手書きケースより)
7月29日
保健室に入り、勝手に田虫や傷に赤チンを塗り包帯をまいている。
(S―018 手書きケースより)
8月23日
耳鼻科通院の際、左耳よりプラスッチックのかけらが2つ出てくる。
(S―019 手書きケースより)
11月18日
11:00過ぎに訓練時に自室へ戻っており注意をすると、怒って指導員の手を噛み、物
を投げつける。
(S―020 手書きケースより)
11月22日
作業訓練時に、作業服を着ていないことを注意され、作業場を出て行き運動場へ走っ
ていき、木の破片や石を投げつける行為がある。
(S―021 手書きケースより)
11月23日
13:30H・I君とトラブルがあり、始めは軽く両手の指を噛む程度であったが、以後興
ていき足の指を強く噛む他傷行為がある。
(S―022 手書きケースより)
12月7日
昼食後全裸で布団に入っている。以後訓練時に保健室に入り赤チンとオキシドールを塗る悪戯がある。 夕方、同室者の荷物を全部自室窓より外へ捨ててしまう。
(S―023手書きケースより)
12月22日
●●君の時計のバンドを壊す。 (S―024 手書きケースより)
―以上昭和57年度経過―
昭和58年度(担当者 数山指導員)
4月13日
新聞紙を多量に部屋に持ち込んでいる。 (S―025 手書きケースより)
5月23日
5月24日
H・I君に黒板けしで、悪戯をしたり、S・Fさんのパンツを破る行為ある。
また、◎◎君のパンツを脱がす。
(S―026 手書きケースより)
10月11日
自室の押入れの戸を壊す。
10月17日
就寝時間後、突然新聞がないといって玄関前に走り出す。
(S―027 手書きケースより)
12月14日
18時40分頃、A・K君のブロックを自室に持ち込み、乾電池叩きで壊している。
(S―028 手書きケースより)
12月16日
ロッカーの開き戸を壊す。 (S―029 手書きケースより)
3月18日
A・K君のカセットテープやS・M君のおもちゃを自室へ持ち込み壊す。
(S―030手書きケースより)
―以上昭和58年度経過―
昭和59年度(担当者 数山指導員)
6月23日
朝の会に拒否あり、声掛けに対して軽い反発行為ある。
6月26日
入浴・夕食ともに拒否あり、床についている。
(S―031手書きケースより)
9月28日
昼食前に自室に鉛筆で落書きをする悪戯ある。
10月4日
宿直時間帯、H・A君の腕を噛む他傷行為ある。詳細は不明。
(S―032 手書きケースより)
10月17日
自室の布団入れのロッカーを壊す。 (S―033 手書きケースより)
1月6日
帰園日、帰省中に家庭で祖父と喧嘩をする。 (S―034 手書きケースより)
2月26日
収集癖が激しく、新聞・他園生の私物などを持ち込む。
(S―035 手書きケースより)
3月19日
園内の火元責任者のネームプレートの名前を消す悪戯ある。
(S―036 手書きケースより)
―以上昭和59年度経過―
昭和60年度(担当者 数山指導員)
4月7日
担任の書類を職員室より持ち出し、自室ロッカーに持ち込んでいる。
(S―037 手書きケースより)
5月16日
作業中に突如自室へ戻り、自室で字を書いて過ごす。注意に大して反発行為ある。
(S―038 手書きケースより)
6月7日
H・A君の腕を2回噛む他傷行為がある。 (S―039 手書きケースより)
8月28日
K・K君のサングラスを勝手に自室に持ち込んでおり、注意すると担任の足に噛み付
こうする反発行為ある。 (S―040 手書きケースより)
9月20日
作業へ出向いておらず、担任の声掛けに反発行為がある。
(S―041 手書きケースより)
11月13日
作業離脱があり、注意に対して興奮し反発する。(S―042 手書きケースより)
1月24日
作業離脱があり自室で遊んでいる。
1月28日
作業に出向かず、他園生の部屋を物色している。
(S―043 手書きケースより)
2月7日
掃除と夕べの会に出向かず、声掛けを行うと急に担任の足を噛み付こうとする。
(S―044 手書きケースより)
―以上昭和60年度状態―
昭和61年度状態(担当者 田原指導員)
1月
正月帰省時、頑固な面があり指示のとおりが悪かった。(S―045 手書きケースより)
○61年度は特に大きな、反発行為などは見られなかった。
―以上昭和60年度状態―
昭和62年度(担当者 白土指導員)
4月22日
散歩の声掛けに拒否があり、担任を蹴る行為ある。 (S―046 手書きケースより)
5月21日
昼食の拒否があり、くすぐると自室窓より逃げる。
5月22日
T・A君の手に鉛筆で落書きをしようとする。
6月2日
M・Sさんのお腹にマジックで落書きをする。
(S―047 手書きケースより)
6月29日
衣服整理の拒否があり、窓から逃げようとし注意すると、担任にボールペン投げ、髪
の毛を引っ張る行為ある。
7月1日
K・M君のパンツを引き裂く行為ある。
7月24日
ロッカー整理の指示に拒否、窓から逃げ出し、担任が追いかけると、近くにあったバイブ
レーターを投げつける行為ある。
(S―048 手書きケースよ)
8月4日
T指導員の注意に対して逃げる。またT指導員が追いかけると石を投げようとする。
8月22日
作業中、指導員へ反抗する。
8月24日
昼食後の歯磨き時、S指導員へ急に飛び掛る。
(S―049 手書きケースより)
9月25日
居室窓より瓶を投げ捨てる。 (S―050 手書きケースより)
1月21日
昼食時不機嫌で昼食を拒否する。
2月20日
K・M君の買った本を破る。
3月10日
昼食の拒否があり、暴言をはく。
(S―051 手書きケースより)
―以上62年度状態―
昭和63年度(担当者 田原指導員)
○この年度より定期的に帰省を行う。
8月8日
作業の声掛けを行うと反抗する。
8月22日
足が動かないと言って、帰園拒否がある。 (S―052 手書きケースより)
8月29日
帰園をグズリタクシーに乗ろうとしない。 (S―053 手書きケースより)
2月8日
帰園のグズリがあり、説得して帰園する。
2月20日
作業拒否があり声掛けを行う反発行為ある。 (S―054 手書きケースより)
※3月より肺炎の為に、入院する。
―以上昭和63年度状態―
平成元年度(担当者 田原指導員)
6月21日
カロリーメーターを扱い壊す。 (S―055 手書きケースより)
8月3日
はさみやカッターで爪を扱い化膿する。 (S―056 手書きケースより)
2月18日
帰園をグズルが声掛けでしぶしぶ帰園する。 (S―057 手書きケースより)
1月25日
作業拒否があり、注意すると不貞腐れる。 (S―058 手書きケースより)
―以上平成元年度状態―
平成2年度(担当者 野村指導員)
5月13日
M・T君の電気かみそりで自分の両眉毛を剃る。(S―059 手書きケースより)
7月14日
帰園拒否があり、自宅で暴れる。 (S―060 手書きケースより)
8月4日
居室の片付けの声掛けに対して、反発し担任に掴み掛かり、本の入った入れ物を
投げつけようとする。 (S―061 手書きケースより)
9月18日
他園生の居室に入り、玩具と半ズボンを持ち出す。
10月1日
会議室より写真を持ち出そうとする。
(S―062 手書きケースより)
1月31日
●●君の本を勝てに持ち出す。 (S―063 手書きケースより)
3月9日
擦り傷に漫画の切れ端を貼り付ける。 (S―064 手書きケースより)
―以上平成2年度状態―
平成3年度(白土指導員)
3月29日
K・K君のロッカーを物色する行為が度々見られる。 (S―065 手書きケースより)
6月23日
帰園をグズリ、帰園後も不機嫌な状態。 (S―066 手書きケースより)
7月28日
掻き毟りの傷にマジックを塗る。 (S―067 手書きケースより)
11月30日
M・Oさんの靴下にマジックで落書きをする。 (S―068 手書きケースより)
1月29日
爪の周りをマジックで塗る悪戯ある。
2月7日
昼の歯磨きに強い拒否ある。 (S―069 手書きケースより)
―以上平成3年度状態―
平成4年度(担当者 高松指導員)
4月29日 6月12日
余暇中、自室で書き物をしている際、鉛筆で耳いじりが目立つ。
(S―070 検索資料より)
7月1日
朝の会の声掛けに拒否があり、注意に対して反発行為あり、生活実習棟のガラスを
石で割る。 (S−071 @ 問題行動状況報告書より)
(S−071 A 状況写真)
10月16日
食後の薬の袋を折りたたみ耳に詰めようとしている。 (S―072 検索資料より)
10月30日
自室にメンボウを持ち込んでいる。
12月20日
勝手に爪切りを使っている。
2月19日
1号室のカレンダーを破り落書きをする。 (S―073 検索資料より)
2月24日
勝手に爪切りを持ち出し、爪を切る。
3月2日
会議室の書庫の中の本に落書きをする悪戯ある。
3月7日
宿直室から爪切りと鼻毛切を持ち出し、自室で使っている。
検索
平成5年度(担当者 原指導員)
4月21日
T・Y君のカセットテープのカバーを破る悪戯がある。
5月7日
壊れかけた自室のタンスの扉をもぎ取る。
(S―074 検索資料より)
5月14日
K・T君より本を盗られ、K・T君へのしかかる。
7月15日
夜間23:00に起き出し大声で笑いながら独り言を言っている。
7月29日
起床時、布団の上で放尿する。 (S―075 検索資料より)
8月25日
夕食前、畳上げで使用しなかった新聞を多量に自室へ持ち込む。夕食の拒否があり
注意する。
8月30日
K・K君のシャツとK・H君のノートを破っている。
9月5日
入浴の強い拒否がある。
9月6日
検尿の際、尿が出なかったのか、検尿カップに水を入れる。
9月24日
入浴に拒否があり、入浴に出向かなかった。
11月9日 、11月26日
爪きりと鼻毛切を宿直室より持ち出す。
12月10日
T・Y君のジュースを盗食する。
(S―076 検索資料より)
2月14日
入浴ははじめ拒否があるが、声掛けで出向いてくる。
2月24日
自室の窓から洗濯物を投げる。
3月9日
医務室でカットバンを破り、注意に対して、担当者に唾を吐いたり反発行為ある。
3月11日
医務室にてカットバンを勝ってに貼っている。
(S―077 検索資料より)
3月23日
夕べの団欒への拒否があり、担任の声掛けに対して蹴ったり、唾を吐いたりの反発行為ある。
(S―078 検索資料より)検索
―以上平成5年度状態―
平成6年度(担当者 渡邉)
4月1日
夕食の拒否がある。
4月9日
宿直確認簿に落書きをし注意する。
4月20日
ロッカー内に便のついた下着を入れており注意する。(S―079 検索資料より)
5月11日
汚れたパンツをトイレの便器に捨てている。(S―080 検索資料より)
5月18日
昼食後の歯磨きに拒否があり、注意に対して、担任の眼鏡を取り投げ捨てる。
6月21日
昼食の拒否があり、注意に対し反発行為あるが、食堂へ出向いてからは口数多い。
6月22日
同室のA・K君のロッカーに放尿する。
7月19日
同室のA・K君の布団を自室窓より投げ捨てる。
(S―081 検索資料より)
6月28日
右耳に新聞紙を丸めたものを詰めており、耳鼻科通院する。(S―082 検索資料より)
2月22日
同室のA・K君のラジカセを自室窓より投げ捨てる。
3月14日
4:00過ぎに起き出し自室の電気をつけ雑誌を見ている。
3月25日
発作のため静養していたA・K君の顔にボールペンで落書きをする。検索
(S―083 検索資料より)
―以上平成6年度状態―
平成7年度(担当者 渡邉)
5月19日・6月14日・7月10日・7月27日
使用済みの下着などをロッカー内に押し込む。
9月20日
アイスノンを破り中身を窓の外へ捨てる。 (S―084 検索資料より)
9月29日
同室者のN・M君の雑誌を破っており注意するが、注意に対して反発行為ある。
2月10日
作業前に作業場のクーラーのスイッチを入れている。 検索
(S―085 検索資料より)
○平成7年度に入って、落ち着きが見られ粗暴行為的な拒否も見られなくなった。
(S―086 年間まとめより)
―以上平成7年度状態―
平成8年度(担当者 渡邉)検索
7月5日
新任の指導員の歯磨きの声掛けに拒否あり、拒否的な言葉が聞かれているが再三の
の再三の声掛けで動作緩慢であるが歯磨きに出向く。
11月11日
夕べの団欒の拒否があるが声掛けで団欒に出向く。 (S―087 検索資料より)
○平成8年度も平成7年度に引き続き、日課への酷い拒否、粗暴行為などもなく落ち着
いていた。 (S―088 年間まとめより)
―以上平成8年度状態―
平成9年度(担当者 渡邉)検索
8月24日
起床時間前6:00にホーム内の電気をつけ自室で新聞を見ており注意する。
8月26日
起床時自室入り口で排便しており注意する。
(S―089 検索資料より)
○ 平成9年度も特に大きな日課拒否はなく、日課へも取り組めていた。
(S―090 年間まとめより)
―以上平成9年度状態―
平成10年度(担当者 渡邉) 検索
12月〜2月
日課への拒否が目立っている。 (S―091 検索資料より)
2月15日
夕食へのやや強い拒否がある。
2月16日
昼食の拒否がある。
2月23日
作業拒否、昼食拒否がある。
2月27日
作業拒否があり、作業担当のM・O指導員の声掛けに対し粗暴行為がある。担任が再度声掛けを行うと、自室から逃げる。以後担任に掴み掛かり担任の眼鏡を壊す。
(S―092 検索資料より)
3月4日
体育時、グループから離れ声掛けで制止するが走って先に行ってしまい、制止に入ったA・T指導員へ粗暴行為ある。
(S―093 検索資料より)
○ 父親が体調不良の為7月中旬から10月まで入院された間、隔週の帰省は出来なくなるが帰省を意識してのグズリなどは見られなかった。
2月に入り帰省を意識しての日課拒否・粗暴行為が見られる。
(S―094 年間まとめとより)
―以上平成10年度状態―
平成11年度(担当者 渡邉)検索
4月6日
昼食を残した事の中に不機嫌となり担任に向かってくるが、口頭の注意で落ち着く。
5月29日
自室の天袋の戸を自室窓より外へ投げている。
(S―095 検索資料より)
11月26日
排便後に自室でタオルにて尻を拭いており注意、注意に対しては謝罪の言葉ある。
11月28日
本人の便の付いた下着をトイレに流している
12月10日
本人の便の着いた下着がトイレ洗面所に置いてあり注意。
12月12日
22:30の巡視の際自室の電気を点け本を見ている。
(S―096 検索資料より)
2月3日
宿直時間帯、職員朝食時に同室のT・F君とトラブルがあり、福永君の足を噛む。
(S―097 検索資料より)
3月23日
職員朝礼時、同室のT・F君と軽作業棟で大声を叫んでいる。
(S―098 検索資料より)
○ 以前から仲良しであった、T・F君と同じクラスとなり、以前よりも行動が活発な状態であ
った。日課への拒否は殆ど見られず、朝の食堂掃除へも自ら出向くことも多い。
(S―099 年間まとめより)
―以上平成11年度状態―
発作の経過 ※発作状況抜粋
昭和56年度
○殆ど毎日のように発作を確認する。
11月27日
起床時、前方に倒れ怪我をする。
11月28日
朝食時ガクッとなる発作ある。
12月17日
昼食時手を前にする硬直発作ある (S―100 手書きケースより)
○長期帰省中も自宅で殆ど毎日発作がある (S―101 手書き帰省報告書より)
昭和57年度
発作状況 (S―102 手書き発作チェック表より)
昭和58年度
1月28日
7:05発作、転倒後痙攣が続く。 (S―103 手書きケースより)
発作状況 (S―104 手書きチェック表より)
昭和59年度
7月5日
起床時発作、以後昼食時にも再度発作ある。(S―105 手書きケースより)
昭和60年度
10月27日
昨夕19:00頃、トイレで発作ある。その際、便器に顔を打ち付け怪我をする。
(S―106 手書きケースより)
昭和61年度
11月20日
17:00頃急に走り出し、突然倒れる。 (S―107 手書きケースより)
○発作状況 (S―108 手書き発作チェック表より)
昭和62年度
3月27日
夕べの会時、後方に倒れる発作ある。 (S―109 手書きケースより)
昭和63年度
○発作状況 (S―110 手書き発作チェック表より)
平成元年度
9月18日
一日を通して発作が見られる。 (S―111 手書きケースより)
平成2年度
1月11日
起床時床の上で、3分間に10回鼻を鳴らす発作ある。(S―112 手書きケースより)
○発作状況 (S―113 手書き発作チェック表より)
平成3年度
4月14日
起床時、発作ある。発作中多弁な状態であった。 (S―114 手書きケースより)
平成4年度
10月12日
作業中、後方に倒れる発作ある。
12月15日
朝の体操時、倒れる発作ある。 (S―115 検索資料より)
平成5年度
3月20日
夕食前、食堂前で脱力発作あり、ショーケイスに腰をぶつける。(S―116 検索資料より)
平成6年度
1月25日
夕べの会時、後方に倒れ、自動症を伴う発作ある。 (S―117 検索資料より)
平成7年度
3月6日
起床後トイレに行った際に、トイレ内で発作ある。その際、便器で顔を打ち怪我をする。
(S―118 検索資料より)
(S―119 緊急記録メモより)
平成8年度
5月29日
夕べの団欒時にジュースを購入する際に、興奮し前方へ倒れる発作ある。
6月18日
13:25作業中、居眠りの際に発作がある。 (S―120 検索資料より)
2月3日
入浴時、立ったまま後方へ倒れる発作ある。
2月20日
夕べの団欒時、急に躁的になり発作が起こる。 (S―121 検索資料より)
平成9年度
6月18日
起床後排尿に出向いた際、と入れないで発作あり怪我をする。
(S―122 検索資料より)
11月5日
朝食配膳時、発作があり、転倒した際に右瞼上を切る怪我をし、4針縫合する。
(S―123 検索資料より)
平成10年度
7月9日
起床時、鼻を鳴らす発作が2分ほど続く。 (S―124 検索資料より)
8月31日
起床時、トイレ誘導の際発作があり便器上の手すりで顔を打ち怪我をする。
(S―125検索資料より)
○発作状況 (S―126 手書き宿直時間帯発作チェック表より)
平成11年度
12月12日
明け方4:00に排尿に出向いた際に後方に倒れる発作ある。
1月11日
起床時に鼻をガッと鳴らす発作ある。 (S―127 @ 検索資料より)
○発作状況 (S―127 A 手書き宿直時間帯発作チェック表)
―以上発作状況―
6.改善点
@ 癲癇発作
入所当初から、一日を通して発作の回数が多い状態であったが、昭和63 年度を境に発作の回数が減少傾向に向かっている。
(S―128 年度別発作回数グラフ参照)
A 日課拒否・反発行為・破損行為
入所当初は、本人の嫌なこと、したくない事に対しての拒否が強く、それに伴って、指導員への反発行為が見られていたが、63年度より減少傾向になり、平成元年度、2年度、3年度はほとんど見られていない。平成5年度、6年度は日課拒否・反発行為は増加傾向になっているが、新任の指導員が担任になった事が原因であると思われる。以後、平成6年から現在まで同じ担任である為か、反発行為は減少しているが、平成10年度は後期より帰省を意識しての作業拒否などが目立ち、それに伴い反発行為も見られた。また、破損行為については、他園生園生の物を壊したりなどの悪戯的な事もあるが、ほとんどが反発行為の際に破損した物が多い。
(S―129 年度別日課拒否・反発行為・破損行為回数グラフ参照)
A 収集癖
入所当初は、園内の漫画本などを自室へ持ち込んだり、また他園生の玩具や、衣服を勝
手に自室へ持ち帰ったりの行為が見られた。59年度から減少傾向になるが、平成2年度、
平成4年度は増加している。平成2年度は会議室より写真を持ち出したり、平成4年は宿直
室より、勝手にメンボウや爪きりを持ち出す行為が目立っている。平成6年度からはほとんど見られなくなっている。 (S―130 年度別収集癖回数グラフ参照)
B 耳・鼻異物混入
耳へ新聞紙を丸めて入れる行為が見られていた。特に平成4年度は、特に多く、メンボウ宿直室から勝手に持ち出したりする行為も見られている。現在は、耳に異物を詰め込事はなく、耳いじり程度で注意で阻止できている。 (S―131 年度別耳異物混入回数グラフ)
7.改善に至った要因
昭和56年度から62年度まで日課への拒否・粗暴・破損行為・発作が多く見られているが、63年度を期に減少傾向に向かっている。その要因として、昭和63年度7月より糸井先生が嘱託医となり治療を受けるようになる。また、同年度より定期的に帰省をさせ、リフレッシュを図った事もよかったと思われる。またこの年より、発作の回数が減少傾向になり、施設適応の状態となる。63年度から平成4年度まで毎年担任が代るが、以前担任となった職員であったり、ベテランの職員である事もあってかラポートもとれており、日課拒否などの問題行動も減少傾向となっている。しかし、平成5年、平成6年と新任の職員が担任となった事で、甘えや我がままが多く日課拒否や問題行動が多く見られた。平成6年以降、現在まで6年間担任が代らず、年を追う毎に担任とのラポートも深まり、日課拒否・粗暴行為の回数は減少している。
8.まとめ
この報告書を書くにあたって、現在の本人の状態を見ると、入所当初の状態は信じられない気がする。入所当初の日課拒否・粗暴行為・破損行為などは、家庭を離れ施設に入所した事に対しての反発の様にも思えた。しかし20年の時を経て現在の本人があるのは、入所当初からの先輩指導員の根気強い指導内容と、家族の協力があってのものと痛感している。また、本人がこの鷹取学園という一つの社会の中で、集団生活のルールを学び日課や作業訓練を通じて喜びや楽しみを経験し、ようやく施設適応が可能になり、何よりもこれが一番の成長ではないだろうか。
この頁は、鷹取学園20周年CDROMにあるWORD文書を、自動HTML変換して作成したものです。
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