--- 鷹取学園20周年資料 ---


鷹取学園20周年によせて

安河内歯科医院院長 安河内半六

社会福祉法人「福智の里」が設立されましてから、本年ではや20周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。
幾多の困難を乗り越えて、今日このような見事な学園の、確固たる20年の鷹取方式の歴史を、築き上げられました坂田理事長先生を始め職員の方々のご苦労に対し、深甚なる敬意を表する次第でございます。                                私自身
園生の歯科治療を始めまして、凡そ18年になります。指導員の並々ならぬご尽力により、幾多の困難な治療もことなくすすみ、噛むことの重要性を園生と共にかたり続けてまいりました。ところが食べることを最高の喜びとしている園生達にも老化の度合いが少しずつ濃くなってきたように思われます。それは歯周病による歯の自然脱落(又は抜歯)で、だんだん欠損歯数も多くなれ咀嚼障害が、おこってくるようになります。残りの歯が少なくなるにつれて、食べ物の咀嚼が大変難しくなり、食べることの喜びをどれだけ半減するか計り知れません。80歳で20本の歯を残す8020運動も園児からお年よりまで周知してきたものの、80歳での残存歯数は平均4本、70歳で8.9本、ほとんどが歯周病による喪失歯です。また、歯周病による全身への影響として、アテローム性動脈硬化や、心筋梗塞、誤えん性肺炎などが引き起こされる可能性が強いと指摘されてきました。元気で伸び伸びと日々を送る園生達にとっては口腔ケアは絶対不可欠な問題です。毎日、プラークの徹底的除去(食べたら磨く)と、よくかんで食べることが老化を防ぎ、健康を保つことの出来る大変重要なことです。重度の知的障害者であるがゆえに…………と、よく耳にする言葉ではありますが、デンタルケアについては、周囲の協力さえあれば、プラークの除去は不可能ではありません。それゆえに、より一層職員ならびにお母さん方と、デンタルケアを生活の基礎とし、トータルヘルスケアと合わせて、山下園長補佐のデータ−をもとに、恐ろしい歯周病の説明会を、実技を合わせて、再度催したいと思っています。よろしくご協力のほどお願い申し上げます。         終わりになりましたが鷹取学園のますますのご繁栄と皆々様方のご健康を、心からお祈り申し上げます。
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